連載
華々しい成果をすぐに出したい人は向いていない――データサイエンティスト:ITエンジニア職業図鑑(7)(1/2 ページ)
プログラマ、SE(システムエンジニア)、プロジェクトマネジャー――IT業界のさまざまな職業を紹介する本連載。第7回は、以前、米「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌で今世紀で最もセクシーな職業と評された「データサイエンティスト」を解説する。
一口に「ITエンジニア」と言っても、その仕事は職種によってさまざまだ。「ITエンジニア職業図鑑」は、「プログラマ」「ITコンサルタント」「フィールドエンジニア」などのIT業界に存在するさまざまな職業を取り上げ、仕事内容や必要とされる能力、仕事のやりがいなどを紹介する。IT業界に興味のある学生諸君の職業選択の参考になれば、幸いだ。
前回は、技術対応の「顔」として現場で頼られる「フィールドエンジニア」を紹介した。今回は、以前、米「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌で今世紀で最もセクシーな職業と評された「データサイエンティスト」を解説する。
データサイエンティストとは
インターネットを流れる情報や、機械に取り付けられたセンサーが読み取った情報など、ITの進化によって企業が扱うデータは多様化し急激に増えている。このようなデータから、ビジネスに活用できる知識を引き出し、具体的な施策につなげるのがデータサイエンティストの仕事だ。
2016年4月現在はまだ、データサイエンティストという職種を明確に定めている企業は少なく、所属する部署もマーケティング部門であったり、IT部門であったり、企業によって異なる。しかし、データの分析・活用を推進できる人材を多くの企業が求めていることは間違いない。
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