反省しても後悔しない! 35歳からの仕事と生き方:仕事が「つまんない」ままでいいの?(17)(1/3 ページ)
35歳は人生の中盤。仕事のキャリアやこれからの生き方に悩む時期です。仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回のテーマは「35歳からの仕事と生き方」です。
35歳は、人生の中盤といえます。
社会人になって十数年、これまで一通りのキャリアを積んできました。仕事は「そこそこできる」ようになり、それなりの自信もあります。「こうすれば、大体こんな感じになるな」という見通しも立てられるようになりました。若いころほどガムシャラに取り組まなくてもよくなりましたし、そつなくこなそうと思えば、こなせます。
同時に、若いころに比べると、「未来」よりも「現実」を大切にするようにもなりました。仕事で多少嫌なことがあっても、若いころのようにサクッと辞めて転職したり独立したりするよりは、どうやり過ごすかを考えるようになります。それはそうです。家族や老いた両親のことも気になります。自分以外のことにも責任感を抱き始めるのが35歳という年齢です。
このように見ると、35歳は「変化」や「チャレンジ」というよりも、「安定」の年代といえそうです。「本当はもっと輝きたいし、自分らしく生きたい」けれども、それがなかなか叶わない。どうしても、視線は「安定」の方に向いてしまいますから。
今回の「仕事がつまんないままでいいの?」は、35歳からの仕事と生き方に焦点を当てて、どのようにして「自分らしく働くか」を考えます。
人生の「下り始め」
筆者は今、45歳です。今年に入ってなぜか、とてつもない「中盤感」を抱くようになりました。「中盤感」とは、山登りの「下り始め」の意味です。人生の4つのライフサイクル、「幼少期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の成熟期に入った感じでしょうか。
「最近、中盤感があります。山を下り始めた気がするんです」と知人に話すと、「まだ下りはじめるのは早過ぎるんじゃないですか?」と言われます。
もちろん、頭の中では「下るなんてまだ早い」と思っています。実際、やりたいことはまだまだありますし、やる気が失せたわけでもありません。気持ちは以前よりも充実しています。
けれども、とにかく「下り始めた」と感じてしまうのです。
もっとも、45歳になると体の変化をひしひしと感じます。目は見えにくくなったし、酒も弱くなりました。残念ですが、こればっかりは仕方ありません。
そこで、これまでの働き方を振り返り、「今の状況はまずいのか」を考えてみることにしました。
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