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ハイパーコンバージドインフラ、中堅・中小企業の導入意向は2〜3割強:スモールスタートがしやすい半面、費用対効果の試算が難しい
ノークリサーチは、中堅・中小企業のハイパーコンバージドインフラ導入意向に関する調査を実施。計画・検討する企業は2割強〜3割強。現時点では判断できないと回答した企業は5割強に上り、今後は認知/啓もうが優先事項という。
ノークリサーチは2016年6月9日、年商5億〜500億円未満の中堅・中小企業に対して実施した「ハイパーコンバージドインフラの導入意向」に関する調査結果を公表した。
それによると、ハイパーコンバージドインフラを導入済みの企業は全体の1割未満で、導入を計画/予定している、あるいは検討している企業は2〜3割となった。一方で、全く考えていない企業は約2割、現時点では判断できないと回答した企業は約5割に上った。
ハイパーコンバージドインフラについて、中堅・中小企業は何をメリット/デメリットと考えているのか。メリットは、「高価なストレージ機器/ネットワーク機器が不要」「小規模から始めて、徐々に規模を大きくできる」といった回答が多かった。それに対してデメリットは、「費用対効果の試算/判断が難しい」「導入実績やノウハウの蓄積が少ない」「導入/管理に高い技術やスキルが必要」などが挙げられた。
この調査は、日本全国/全業種の年商500億円未満の中堅・中小企業を対象に、2016年5月中旬に実施された。有効回答数は328件。
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