日立、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform ファミリー」を強化:VSPのNAS化オプション、運用作業自動化ソフトウェアなど
日立製作所は、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」を強化。ファイルデータ管理機能を追加する「NASモジュール」とソフトウェア2製品の販売を開始した。
日立製作所は2016年8月2日、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)ファミリー」を強化し、ファイルデータ管理機能を追加する「NASモジュール」とソフトウェア2製品の販売を開始した。
NAS(Network Attached Storage)モジュールは、VSPミッドレンジファミリーの「VSP G400」「VSP G600」「VSP G800」にファイルデータ管理機能を付加するオプション製品。コントローラーシャシーにNASモジュールを搭載し、ブロックデータやファイルなどをユニファイドストレージとして一元的に取り扱えるようにする。さらに、重複排除機能に加え、利用頻度や機密性が低いファイルデータを、「Hitachi Cloud」「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」といったクラウドストレージに自動的に保管する「自動マイグレーション機能」も備える。
従来のVSPファミリーはブロックデータ専用のストレージ装置であり、ファイル用のストレージ装置が必要な用途には、別途「Hitachi NAS Platform(HNAS)」を導入する必要があった。今回追加されたNASモジュールによって、種類の異なる多様なデータを1台のストレージ装置で統合的に管理でき、かつ省スペース/省電力化やデータ管理コスト削減にも寄与できるとしている。
NASモジュールを加えたVSPの価格は、VSP G400が1435万円(税別、以下同)から。出荷開始は2016年10月3日となる。
また、「Hitachi Automation Director(HAD)」と、「Hitachi Infrastructure Analytics Advisor(HIAA)」の2つソフトウェア製品も新たに販売する。
HADは、ITインフラの運用自動化の他、性能の監視や分析を行うソフトウェア。クラウド環境を運用するための「仮想化環境の構築」や、「ストレージ容量を増設してボリュームを割り当てる」といった構成変更作業を自動化する。
HIAAは、ITインフラの構成情報や性能データを自動的に収集し、可視化するツール。システムの変更履歴や負荷傾向を管理できる。平常時と異なる負荷傾向や、パフォーマンスに影響する問題の発生を検出し、変更履歴と負荷傾向の相関を分析。原因の特定とトラブル解決を支援する。
価格は、1年単位の利用を条件に、HADが2万4000円/月から、HIAAが1万8000円/月から。1年間のソフトウェア使用権と1年間のサポートサービスをセットにしたサブスクリプションライセンスとなる。
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