連載
JavaScriptで履歴を扱う「History」、URLを扱う「Location」などの基本:JavaScript標準ライブラリの使い方超入門(10)(3/4 ページ)
JavaScriptの標準仕様としてビルトインされている主なオブジェクトの使い方を紹介する連載。今回は、履歴を扱うHistory、URLを扱うLocation、ブラウザーに関する情報を扱うNavigator、モニター画面の情報を扱うScreenについて。
履歴を記録して行きつ戻りつ(Historyオブジェクト)
Historyオブジェクトは、ブラウザーの履歴を管理しているオブジェクトです。プログラム側から履歴に沿って、前後に表示したページへ移動させたい場合は、Historyオブジェクトのメソッドを利用します。
履歴に沿って前後に表示したページに移動する
Historyオブジェクトは、historyプロパティで取得することができます。「window.history」と書くか、たんに「history」と書くことができます。
Historyオブジェクトでは、次のメソッドを使用して、履歴を戻ったり進んだりすることができます。
メソッド | 説明 | |
---|---|---|
back() | ブラウザーの履歴を戻る。 | |
forward() | ブラウザーの履歴を進む。 | |
go(number) | numberで指定した数値のぶんだけ履歴を進む。マイナスの数を指定した場合は、そのぶんだけ戻る。 |
ページ上に履歴を「戻る/進む」ボタンを配置する
「ではHistoryオブジェクトを使用してみましょう。ページ上に2個のボタンを配置して、ボタンクリックで履歴を戻ったり、進んだりできるようにしてみてください」
「ボタンクリックで呼ばれるイベントハンドラーで『history.back()』と『history.forward()』をそれぞれ実行すればいいですね」
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