2017年、GitHubを始めるために最低限知っておきたい各機能:こっそり始めるGit/GitHub超入門(8)(3/3 ページ)
本連載では、バージョン管理システム「Git」とGitのホスティングサービスの1つ「GitHub」を使うために必要な知識を基礎から解説していきます。前回から、GitHubの使い方を紹介している。今回は、検索、Pull requests、Issues、Gist、Projects、Pulse、Graphs、ダッシュボードなど、GitHubの各機能の概要を解説します。
【6】Pull requests
このタブを選択すると、リポジトリに関するプルリクエストを表示できます。
プルリクエストはコードの変更点に関するレビューや議論を行うための機能です。
イシューの場合と同様に、特定のプルリクエストをクリックすると個別のプルリクエストページへ遷移できます。
イシューの場合と同様に、個別のプルリクエストのページにもコメントを書き込む機能があります。
他の開発者とコミュニケーションを行い、必要であれば追加の修正などを行います。コードの変更を開発の本流に取り込める状態になったらマージが行われ、プルリクエストのページ上でのコミュニケーションが終了します。
【7】Projects
Projectsはプロジェクト管理サービス「Trello」「Waffle」のような「カンバン方式」のタスク管理機能です。
リポジトリ内に複数のProjectを作成できます。Project一覧の中の特定のプロジェクトをクリックすると個別のプロジェクトページへ遷移できます。
個別のプロジェクトページでは、ワークフローに合わせた「カラム」を作成し、カラム上に「カード」を配置できます。カードはイシューやプルリクエストからも作成できるので、プロジェクト全体の状態を可視化できます。
【8】Pulse
このタブを選択すると、リポジトリ上での直近のアクティビティを表示できます。
特定の期間内に行われた変更や解決された課題の一覧などを確認できます。
【9】Graphs
このタブを選択すると、リポジトリに関するグラフを表示できます。
コミット数、変更の頻度、コミットの多い時間帯などを確認できます。
リポジトリページから使用できる各機能の解説は以上です。
次回はGitHub上の「リモートリポジトリ」での作業
本稿ではGitHubの各機能の概要を解説しました。今のところ「こういう機能があるんだなぁ」ぐらいに思っていただければ問題ありません。次回以降の記事で具体的な操作を交えながら解説していきます。
次回はGitHub上の「リモートリポジトリ」での作業を解説する予定です。お楽しみに!
参考
- 『Pro Git』(written by Scott Chacon and Ben Straub and published by Apress)
- GitHub Help
著者紹介
平屋真吾
クラスメソッド株式会社 iPhoneアプリサービス事業部所属のプログラマーです。iOSアプリの開発がメインですが、デザインやAWSなども勉強中です。
ブログ:http://dev.classmethod.jp/author/hiraya-shingo/
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GitHub(ギットハブ)の使い方:グループの作成編
ソフトウェア開発プロジェクトの共有Webサービス「GitHub(ギットハブ)」を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今回はグループの作成と設定を解説します。 - プルリクエスト/レビューを取り込んだ、よりシンプルなGitHub Flowの運用を図解する
数回にわたってgit-flowとGitHub Flowを使ったGitの活用テクニックを紹介します。最終回は、GitHubが採用している、git-flowよりシンプルな構成のブランチ管理フローについてです。5つの運用ルールや開発の流れを図を交えて解説します。 - GitHubをもっとソーシャルに使いこなすための7つ道具
「Java News.jp(Javaに関する最新ニュース)」の安藤幸央氏が、CoolなプログラミングのためのノウハウやTIPS、筆者の経験などを「Rundown」(駆け足の要点説明)でお届けします(編集部)