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GitHub(ギットハブ)の使い方:グループの作成編海外Webサービスのトリセツ(5)

ソフトウェア開発プロジェクトの共有Webサービス「GitHub(ギットハブ)」を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今回はグループの作成と設定を解説します。

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連載目次

 チームでのソフトウェア開発に便利な「GitHub(ギットハブ)」のトリセツ、今回はチームで利用するための設定方法を解説します。


GitHubにサインインしたときのトップページ。ネコがかわいいですね(クリックすると大きな画像を表示します)
※ユーザーのステータスによって、表示が異なる場合があります。

チーム組織の作成方法

 トップページに表示されているコンテンツから、GitHubの機能を見ていきましょう。まずはチームでの開発に必須の「Organization(組織)」についてです。既存の組織は、下記の手順で確認できます。



赤枠部分をクリックすると、以下のようなリストが表示されます。


一番上の紫のアイコンは私のユーザー名、1つ下の緑のアイコンが私が所属する「組織」です。共に開発をするチームメンバーが集まったグループです。


「Organization」表示に切り替えると、保持しているリポジトリの一覧や、開発に関してコミュニケーションした内容(issue)がフィード表示されます。画面右上の「View Nextremer(組織名)」をクリックしてみましょう。


組織の詳細が表示されます。

 新しい組織は、下記の手順で作成します。



組織を新規作成するには、先ほどのリストの一番下の「Create organization(組織を作成)」をクリックします。登録画面に遷移するので、組織名とメールアドレスを入力します。
※有料プランにした場合は、請求通知が送信されます。


プランの金額はプライベートリポジトリの数によって変動します。以下の画面のようにオープンソースを選べば無料で利用できます。


「Create organization」をクリックします。

 組織作成が完了しました!



GitHubに登録しているチームメンバーを組織に招待すれば準備完了です。メンバーを追加するにはテキストボックスにGitHubのユーザー名を入力し、「Add(追加)」をクリックします。


組織「hoge2014」の所有者になりました!このページでソースリポジトリを追加(右上の緑ボタン)すると、開発準備完了です。

リポジトリの設定を完了させるために

 ここからはトップページのガイダンスを解説します。リポジトリを追加して、チーム開発の第1ステップを完了させましょう。そのための以下の4つのステップを簡単に解説します。


アイコンをクリックすると、詳細説明のページに飛びます(英語)。

Gitのセットアップ

 GitHubは、バージョン管理システムの「Git」を利用できるプラットフォームです。リポジトリを作成するには、Gitのインストールから始めます(Windows、Mac、Linuxに対応)。

 Gitの設定が完了したら、GitからGitHubのリポジトリにアクセスする際の認証方法を決定します。HTTPS、SSHの2種類があります。

※参考:Windowsでの設定方法

リポジトリの作成

 GitHubに新規リポジトリ作成後、初回のコミットを行います。

※参考:ヘルプページ

リポジトリのフォーク

 GitHubでは自分のアカウント内に既存のリポジトリを複製(クローンを作成)できます。この操作がフォークです。

 この機能を利用すれば、他の誰かが開発しているリポジトリをフォークして、独自の開発を進めることなどができます。しかもオリジナルのリポジトリ管理者に自分の更新内容を反映してほしいという依頼も可能です(この依頼機能は「Pull requests」と呼ばれます)。

 依頼を元にオリジナルが更新されれば、いつの間にか「共有されていないリポジトリ」上での「共同開発」が実現するという仕組みです。GitHubはこの機能を提供することでユーザー同士の貢献を促しているのです。

 Forkは文字通りだと食事をする際に使うフォーク、もしくは「分岐する、フォークで刺す」という意味です。1つのものを分岐させて2つにするわけですから、語源としては納得がいきますね。

※参考:ヘルプページ

社会とつながろう

 他のユーザーをフォローし、その人の活動やコネクション(友人のつながり)を見ることができます。Twitterに似ていますね。


「気味悪がられない程度に(in a non-creepy way)フォローしましょう」とあるところに、ユーモアを感じます。

 組織とリポジトリがそろい、GitHubで開発を進める準備が整いました。

 次回は、開発に関するコミュニケーション手段として重要な「issue(イシュー)」機能を解説します。

「海外Webサービスのトリセツ」バックナンバー

筆者プロフィール

下岡聡子

Nextremer 下岡聡子

Javaプログラマー、フリー翻訳者(英語・中国語)を経て、Nextremerにてインドでのグローバル受託開発システムのマネジメント、新規ビジネス企画担当。大学ではロシア語を専攻。

ITエンジニア向けの英語サービスも提供中。


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