ニュース
マイクロソフト、コネクテッドカー向けプラットフォーム「Microsoft Connected Vehicle Platform」を発表:ルノー・日産連合が採用
マイクロソフトがコネクテッドカー向けクラウドプラットフォーム「Microsoft Connected Vehicle Platform」を発表。ルノー・日産ら、自動車メーカーと連携して展開する。
米マイクロソフトは2017年1月5日(米国時間)、自動車メーカー向けのクラウド型コネクテッドカープラットフォーム「Microsoft Connected Vehicle Platform」を発表。「Microsoft Azure」上に構築するサービスセットとして、2017年後半にパブリックプレビューをリリースする予定としている。
Connected Vehicle Platformは、車載OSや完成品ではなく、「クラウドを基盤に、俊敏に変化していくための車載向けプラットフォーム」と位置付けられ、5つの中核シナリオ「予測型メンテナンス」「車内生産性の向上」「ナビゲーションの高度化」「顧客インサイトの獲得」「自動運転機能の開発」の実現を目的に挙げる。Connected Vehicle Platformをハブにして車から生成される各種データをクラウドへ取り込み、自動車メーカーを中心とするパートナーがそれらのデータを効果的に活用できるように支援する。
自動車メーカーでは、ルノー・日産連合がConnected Vehicle Platformの採用を正式に表明。ルノー・日産連合は、高度なナビゲーション、予測型メンテナンス、各種機能のリモート監視といった機能を備えた次世代のコネクテッドカーを、Connected Vehicle Platformを利用して開発していくと述べている。
Microsoft Connected Vehicle Platform - Intro
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日産はコネクテッドカーのクラウドインフラにAzureを採用
日産と米マイクロソフトは、日産の電気自動車などに搭載しているコネクトテレマティクスシステムに、「Microsoft Azure」を採用すると発表した。Azureを活用することで、ユーザーとクルマが相互にいつでもつながることができるさまざまな方法を提供するという。 - トヨタ、マイクロソフトと合弁でToyota Connectedを設立
トヨタ自動車は2016年4月4日、コネクテッドカー関連の研究開発および商品開発を行う新会社、Toyota Connectedを設立したことを発表した。新会社にはマイクロソフトが出資、Microsoft Azureを活用し、ハイブリッドクラウド形態で活動していくという。 - コネクテッドカー向けのオープンソース共同開発プロジェクト「Automotive Grade Linux」にオラクルやTIらが加入
Automotive Grade Linux(AGL)に、オラクルやテキサス・インスツルメンツ(TI)など、6社が加入した。AGLのメンバーは、合計で70社以上になった。 - Watsonを活用、アルパインとIBMが「次世代コネクテッドカーシステム」の開発に着手
アルパインと日本IBMが、IBMの「Watson」を用いた次世代車載システムの開発に共同で着手。今後、数千万台の“コネクテッドカー”が同時接続されることを想定して設計するという。