これでもう怖くない、Git/GitHubにおけるリモートリポジトリの作成、確認、変更、更新時の基本5コマンド:こっそり始めるGit/GitHub超入門(9)(1/3 ページ)
本連載では、バージョン管理システム「Git」とGitのホスティングサービスの1つ「GitHub」を使うために必要な知識を基礎から解説しています。今回は、リモートリポジトリに関する基本コマンドとして、git remote -v、git remote add、git pus、git clone、git pullの使い方を紹介。
GitHubの「リモートリポジトリ」を触ってみよう
本連載「こっそり始めるGit/GitHub超入門」では、バージョン管理システム「Git」とGitのホスティングサービスの1つ「GitHub」を使うために必要な知識を基礎から解説していきます。具体的な操作を交えながら解説していきますので、本連載を最後まで読み終える頃には、GitやGitHubの基本的な操作が身に付いた状態になっていると思います。
前回の「2017年、GitHubを始めるために最低限知っておきたい各機能」ではGitHubの各機能の概要を解説しました。連載第9回目の本稿では、GitHub上に「リモートリポジトリ」を作成し、「リモートリポジトリ」に対する基本操作を試していきます。
本稿で解説する作業を行うには「GitHubのアカウント作成」や「SSH設定」を事前に行っておく必要があります。これらの準備手順については連載第7回の「はじまりはいつもプルリク? GitリポジトリホスティングサービスGitHubとは」で解説しています。
リモートリポジトリを新規作成する
初めに、リモートリポジトリを新規作成する手順を解説していきます。
ローカルにあるファイルをリモートリポジトリに配置することによって、プロジェクトメンバー同士の共同作業を開始したり、異なる環境から最新のファイルを取得するための環境を整えたりすることができます。
ローカルリポジトリを作成する
ローカルリポジトリを作成します。このリポジトリで管理するファイルは、後ほど作成するGitHub上の「リモートリポジトリ」に反映します。
適当なディレクトリに移動します。そして今回の作業用のディレクトリを作成し、そこへ移動します。ここでは「hello-git-9」というディレクトリを作成しました。
$ cd /Users/hirayashingo/Documents/ $ mkdir hello-git-9 $ cd hello-git-9 $ pwd /Users/hirayashingo/Documents/hello-git-9
さらに、その中にリポジトリ用のディレクトリを作成し、そこへ移動します。ここでは「local」というディレクトリを作成しました。
$ mkdir local $ cd local/ $ pwd /Users/hirayashingo/Documents/hello-git-9/local
Gitリポジトリを作成し、「README.md」ファイル(後述)を作成します。
$ git init Initialized empty Git repository in /Users/hirayashingo/Documents/hello-git-9/local/.git/ $ echo "# hello-github" > README.md
「README.md」ファイルをコミットします。
$ git add README.md $ git commit -m "first commit" [master (root-commit) 5fd9303] first commit 1 file changed, 1 insertion(+) create mode 100644 README.md
GitHubのGUIでリモートリポジトリを作成する
GitHubにログインし、「Create a new ...」をクリックし、表示されるメニュー上の「New repository」をクリックします。
リポジトリ作成ページが表示されます。「Repository name」欄にリポジトリの名前を入力します。ここでは「hello-github」という名前を入力しました。
ページ中央にはリポジトリのタイプを選択するコントロールがあります。
「Public」を選択すると公開リポジトリが作成されます。この場合、リポジトリの中身は誰でも見られるようになります。
「Private」を選択すると非公開リポジトリを作成できます。非公開リポジトリを作成するには有料のプランに登録する必要があります。
今回は公開リポジトリを作成します。「Repository name」以外の入力項目・選択項目は編集せず、「Create repository」をクリックします。
リポジトリ作成が完了すると、リポジトリのページが表示されます。
現在、リポジトリの中には何も入っていないため、「リポジトリ作成後によく行う操作の例」が表示されています。
SSHを使ってGitHub上にリポジトリに接続するので「SSH」をクリックします。
今回は、既にローカルにリポジトリが存在します。次の「リモートリポジトリを登録する」では、見出し「…or push an existing repository from the command line」の下に書かれているコマンドを使用していきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GitHub(ギットハブ)の使い方:グループの作成編
ソフトウェア開発プロジェクトの共有Webサービス「GitHub(ギットハブ)」を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今回はグループの作成と設定を解説します。 - プルリクエスト/レビューを取り込んだ、よりシンプルなGitHub Flowの運用を図解する
数回にわたってgit-flowとGitHub Flowを使ったGitの活用テクニックを紹介します。最終回は、GitHubが採用している、git-flowよりシンプルな構成のブランチ管理フローについてです。5つの運用ルールや開発の流れを図を交えて解説します。 - GitHubをもっとソーシャルに使いこなすための7つ道具
「Java News.jp(Javaに関する最新ニュース)」の安藤幸央氏が、CoolなプログラミングのためのノウハウやTIPS、筆者の経験などを「Rundown」(駆け足の要点説明)でお届けします(編集部)