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Oracle Database 12c R2が“クラウドファースト”で登場! インメモリ、マルチテナント機能がさらに強化オラクルの“ハイブリッドクラウド”が向かう先は?(4/4 ページ)

“クラウドファースト”の公約通り、Oracle Database 12c R2がOracle Cloudで先行リリースされた。同バージョンの登場により、オラクルのハイブリッドクラウド環境はどのように進化したのか? 製品開発を統括する米オラクルのアンディ・メンデルソン氏が語った。[プライベートクラウド/データベース統合][パブリッククラウド][Oracle Cloud][Oracle Database 12c]

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クラウド時代を支えるデータベースプラットフォームへと進化するOracle Exadata

 このように、オラクルはオンプレミスとクラウドの双方で企業のデータマネジメントを最適化する各種の製品/サービスを提供している。Oracle Exadataについては、オンプレミス製品、クラウド版のOracle Exadata Cloud Serviceに加えて、企業のデータセンター内でOracle Exadata Cloud Serviceと同様のサービスとして利用できるOracle Exadata Cloud Machineの中から、自社の要件に適したものを選択できる。

 Oracle Exadata Cloud Machineを選んだ場合、企業は自社のファイアウォール内でOracle Exadataを稼働させつつ、その運用管理はオラクルに任せながら、パブリッククラウドと同様のサブスクリプション形式で利用できる。ネットワーク帯域幅の都合やセキュリティ面の事情からパブリッククラウドへの移行が難しいといった企業でも、Oracle Exadataの性能面のメリットと、クラウドならではの管理性や柔軟性、低コストといったメリットを享受できるわけだ。

 また、2016年9月に米サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2016」では、Oracle Exadata関連の新たなクラウドサービスとして「Oracle Exadata Express Cloud Service」も発表されている。これはOracle Exadata Cloud Serviceをシングルコアで利用できるというもので、開発/検証環境や小規模な本番環境などでの利用を想定している。

開発/検証環境の構築に向く、低コスト型サービス「Exadata Express Cloud Service」も提供する

 オンプレミスとクラウドをまたいだIT資産の保護を考えた場合、ここまでに触れたデータの可搬性や管理性に加えて「アプリケーションの可搬性」も大きな課題となる。Oracle Cloudでは、Java EEによる企業アプリケーション向けのPaaSとして「Oracle Java Cloud Service」を提供しているが、さらにその他の多様な開発技術に対応できる「Oracle Application Container Cloud Service」も用意している。同サービスでは、Java SE、JavaScript(Node.js)の他、PHP、Ruby、Pythonなどによる言語が順次サポートされる予定だ。

 以上のように、Oracle Databaseを中心にOracle Cloudの最新のサービスを紹介したメンデルソン氏は最後に、「Oracle Cloudは、データベースなどのミドルウェアに最適化されたクラウドとして、今後も進化を続けていきます。この上に配備されるデータやアプリケーションといったお客さまの資産は、クラウドとオンプレミスの間を自在に行き来させることが可能であり、その投資は将来にわたって保護されるのです」と呼びかけて講演を終えた。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月26日

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