ニュース
IBM、ブロックチェーンクラウドサービス「IBM Blockchain on Bluemix High Security Business Network」の提供を開始:「IBM LinuxONE」を用いたセキュアなブロックチェーンソリューション
日本IBMは、ブロックチェーンクラウドサービス「IBM Blockchain on Bluemix High Security Business Network」の提供を開始する。「FIPS 140-2 Level 4」準拠の暗号鍵やLinux専用メインフレーム「IBM LinuxONE」などで構成される。
日本IBMは2017年2月27日、ブロックチェーンクラウドサービス「IBM Blockchain on Bluemix High Security Business Network(以下、HSBN)」の提供を開始すると発表した。
HSBNは、ブロックチェーン技術の活用と高度なセキュリティを要する層に向けたサービスとして、ハードウェア暗号化技術「FIPS 140-2 Level 4」に準拠するハードウェア暗号鍵によるデータ管理や、「IBM Secure Service Container」と呼ばれるセキュリティ機能を備えたLinux専用メインフレーム「IBM LinuxONE」で構成される。
取引履歴を保存して共有する「分散台帳」、取引ルールを規定する「スマートコントラクト」、取引をシステム上で確定する「合意形成」、取引の安全性確保と認証に向けた「暗号技術」などを提供。特定の業界や団体でブロックチェーンのネットワークを形成し、スマートコントラクトと分散台帳を共有するモデルを構築できる。
利用料金は、HSBNおよびIBM Bluemixの基本利用料とサポート料込みで、月額160万円(税別)から。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 銀行がFinTech時代を勝ち抜くために行うデータ活用の事例とアーキテクチャ、テクノロジー
本連載では、銀行系システムについて、その要件や歴史を整理しつつ、スマートフォンを使う銀行取引やブロックチェーンなど、新しい技術が及ぼす影響を考察していきます。今回は、銀行を取り巻く環境の変化を整理し、顧客理解をより深める「データ分析」について詳細に見ていきます。 - IBM、先進的アプリの開発・導入を支援するコンサル組織「IBM Garage」を新設
日本IBMは、先進的なアプリケーションの短期開発を支援する「IBM Garage」を日本に新設した。ブロックチェーン技術の検証・導入を支援する新たなサービスの提供も始める。 - 国内FinTech市場、2021年度までに808億円規模へ 矢野経済研究所が予測
矢野経済研究所が国内FinTech市場に関する調査結果を発表。市場規模は2015年度の約49億円から、2021年度には808億円まで拡大すると予測される。 - ブロックチェーン
分散型の仮想通貨システムBitcoinで使われているブロックチェーンの概要を解説。通貨だけに限らず、さまざまな分野での利用が期待されている。