「関係代数」を理解する:「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ(11)(2/3 ページ)
あの“津崎さん”も保有する難関資格「データベーススペシャリスト」。本企画では、データベーススペシャリスト試験 午前/午後試験対策のための「基礎知識」を抜粋してお届けします。今回は、「関係代数の基礎」を解説します。
関係演算
関係演算は、関係代数に特有の演算です。
(1)選択(selection)
テーブルから、指定した条件を満たす行を取り出す演算です。SQLで同じ演算を行う場合、SELECT文のWHERE句に条件を設定します。
(2)射影(projection)
テーブルから、指定した属性のみを取り出す演算です。SQLで同じ演算を行う場合、SELECT文の「SELECT」の直後に取り出す属性を記述し、更にDISTINCTを付与し、重複行を取り除きます。
選択と射影の意味については、以下の図をイメージして暗記しましょう。
(3)結合(join)
射影と選択を繰り返し行い、複数のテーブルを、ある属性の値を介してつなぐことです。結合には、共通する属性を個々の属性で示す等結合と、共通する属性を一つの属性で示す自然結合があります。
Chance問題
演習10-4
属性がn個ある関係の異なる射影は幾つあるか。ここで、射影の個数には、元の関係と同じ結果となる射影、及び属性を全く含まない射影を含めるものとする。
ア 2n イ 2n ウ log2n エ n
(H26春DB午前II問8)
ヒント それぞれの属性について、取り出す/取り出さないの2つのパターンの射影が考えられます。
解答 演習10-4 イ
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解答 演習10-5 エ
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解答 演習10-6 ア
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