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Oracleトラブル解決の基礎 「ログ」を理解して「初動対応」を早くするOracleサポート出張所(1)(1/2 ページ)

本連載は、「Oracle Database」で発生するトラブルをどう解決すればいいのか。データベースの運用管理において、より円滑に業務を進めるために必要なノウハウを紹介していきます。第1回目は「トラブル調査に最低限必要となる、ログファイルの出力先と概要」を解説します。

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 本連載「Oracleサポート出張所」は、「Oracle Database」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか。長年、筆者がOracle Databaseのサポート業務で培ってきた経験を基に、Oracle Databaseの運用管理をする上で「より円滑に、かつ成長を見据えて業務を推進していく」ために必要なノウハウを紹介していきます。

 第1回目は、トラブル調査に最低限必要となる「ログファイルの出力先とその概要」を解説します。

まず、トラブル発生から調査開始までの「初動対応時間を早くする」

 Oracle Databaseでは、データベースを構成するコンポーネントごとにログファイルの出力が行われます。「突然データベースが停止した」「何か処理を行ったときにエラーが発生した」など、データベースシステムの運用中にトラブルが発生したら、まず、各種のログファイルからトラブルの詳細確認と調査を行います。

 サポート業務において「急ぎ」のトラブル調査依頼を受けたときには、以下の流れで初動対応を行います。

  1. トラブル調査の問い合わせ(顧客→サポートセンター)
  2. トラブルの発生状況などをヒアリングし、調査に必要なログファイルの提供を依頼する(サポートセンター→顧客)
  3. ログファイルの収集(顧客)
  4. 収集したログファイルをアーカイブし、サポートセンターへ送付(顧客→サポートセンター)
  5. 調査開始(サポートセンター)

 しかし、実際の調査開始前である、(4)までの工程で時間がかかってしまうケースが少なくありません。具体的には、(3)のログファイルを収集する工程で詰まってしまいます。

 ここをスムーズにするには、あらかじめ、「どのログに、どのような情報が出力されているのか」をデータベース管理者が的確に認識しておくことが必要です。これによって、自身やサポートセンターでの調査開始までの初動対応時間を大幅に短縮できます。

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