マイクロソフト、「Azure SDK for Node.js 2.0」のプレビュー版を公開:生産性向上支援機能や20種類の新モジュールを搭載
マイクロソフトは、新モジュール20種を含む「Azure SDK for Node.js 2.0」のプレビュー版を公開した。
米マイクロソフトは2017年4月11日(米国時間)、「Azure SDK for Node.js 2.0」のプレビュー版を公開した。
Azure SDK for Node.js 2.0プレビュー版は、開発生産性向上を支援する各種機能を搭載しており、SQLやDocumentDB管理といったサービスのための20種類の新たなモジュールが追加されている。
マイクロソフトは、新旧のモジュールを活用することで、開発者はコードの品質を高めることができるだろうと述べている。
また、プレビュー版では、TypeScriptやES2017環境でasync、awaitを使用できるという。
改良されたタイピング
「Visual Studio Code」では強力な「IntelliSense」により、アプリケーションがより迅速かつ直感的に作成できるようになっており、Azure SDK for Node.jsでもこのメリットを享受できるとマイクロソフトは述べている。さらに、プレビュー版はタイピングの改良により、優れた使い勝手を提供するとしている。
新モジュール
プレビュー版では既存モジュールがアップデートされている他、以下の20種類の新しいモジュールのプレビューリリースが用意されている。
- アドバイザー管理(azure-arm-advisor)
- 自動化管理(azure-arm-automation)
- 課金管理(azure-arm-billing)
- コグニティブサービス管理(azure-arm-cognitiveservices)
- コンテナレジストリ管理(azure-arm-containerregistry)
- 顧客インサイト管理(azure-arm-customerinsights)
- DocumentDB管理(azure-arm-documentdb)
- ロジック管理(azure-arm-logic)
- 機械学習管理(azure-arm-machinelearning)
- メディアサービス管理(azure-arm-mediaservices)
- オペレーションインサイト管理(azure-arm-operationalinsights)
- リカバリーサービスバックアップ管理(azure-arm-recoveryservicesbackup)
- リカバリーサービス管理(azure-arm-recoveryservices)
- リレー管理(azure-arm-relay)
- スケジューラ管理(azure-arm-scheduler)
- 検索管理(azure-arm-search)
- サービスファブリック管理(azure-arm-servicefabric)
- サービスマップ管理(azure-arm-servicemap)
- SQL管理(azure-arm-sql)
- ストレージインポートエクスポート管理(azure-arm-storageimportexport)
カスタムリクエストの送信
ランタイムの「ms-rest」と「ms-rest-azure」の更新により、認証されたクライアントからAzureへのジェネリックリクエストが可能になっている。これはデバッグを行う場合や、Azure APIに対するカスタムリクエストに便利だ。
以下の例は、サブスクリプション内の全てのリソースグループを取得するカスタムリクエストを実行し、その結果を標準出力に書き込んでいる。
const msrest = require('ms-rest'); const msRestAzure = require('ms-rest-azure'); const clientId = process.env['CLIENT_ID']; const secret = process.env['APPLICATION_SECRET']; const domain = process.env['DOMAIN']; // Also known as tenantId. const subscriptionId = process.env['AZURE_SUBSCRIPTION_ID']; msRestAzure.loginWithServicePrincipalSecret(clientId, secret, domain).then((creds) => { let client = new msRestAzure.AzureServiceClient(creds); let options = { method: 'GET', url: `https://management.azure.com/subscriptions/${subscriptionId}/resourcegroups?api-version=2016-09-01`, headers: { 'user-agent': 'MyTestApp/1.0' } }; return client.sendLongRunningRequest(options); }) .then(console.dir.bind(console)) .catch(console.error.bind(console));
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