懐かしの8ビット機が手のひらサイズで復活! BASICが動く「PasocomMini MZ-80C」登場:シャープ「MZ-80C」を再現、中身は「Raspberry Pi A+」(1/2 ページ)
往年の8ビットパソコン名機「MZ-80C」をミニチュアサイズで再現した「PasocomMini MZ-80C」をハル研究所が発売する。BASICでUSB機器やGPIOの制御も可能。ハードウェアは「Raspberry Pi A+」を採用した。
ハル研究所は2017年5月11日、8ビットパソコンMZ-80Cをミニチュアサイズで再現した「PasocomMini MZ-80C」を発表した。販売開始は2017年10月中旬を予定、価格は1万9800円(税別)。BEEP秋葉原の店頭およびECサイトで2017年6月1日から予約受け付けを開始する。
MZ-80Cはシャープが1979年に発売した8ビットパソコン。CPUにザイログ「Z80/2MHz」を採用し、10型のブラウン管グリーンモニターとデータ転送/保存用のカセットテープレコーダー、キーボードを備えたオールインワン仕様で26万8000円という価格設定が受け、8ビットパソコンブームの火付け役となった。プログラミング言語のBASICをROMで実装せずにカセットテープから読み込む「クリーンコンピュータ思想」も特長。標準搭載のS-BASICだけでなくHu-BASICなど他社製BASIC言語も利用でき、アセンブラやマシン語などさまざまな言語がカセットテープで提供されていた。
この往年の名機を4分の1サイズ(幅102.5×奥行71.25×高さ32.5ミリ)で実現したPasocomMini MZ-80Cは、ハードウェアにシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi A+」を内蔵する。画面出力用のHDMIやUSB HIDクラスを扱えるmicroUSBを備える他、GPIO(汎用IO)を利用したポートアクセスにも対応する。
プログラミング環境には、スマイルブームの「SmileBASIC」を搭載する。USB機器やGPIOポート経由での機器制御をBASICで行える。
この他、“MZ-80シリーズのマシン語”が動作可能なハードウェアエミュレーション機能も搭載。SmileBASIC上からエミュレータをコントロールし、CPUの実行停止やトレース実行、ブレークポイント設定、メモリへの読み書きといったさまざまな操作がプログラミングで行えるという。また、購入後すぐに遊べるよう、8ビットパソコン全盛期に人気だったゲームソフト3本が同梱される予定だ。
関連記事
- 「Raspberry Pi 3」で早速チェック──「IoTハードウェア」を準備する
ITエンジニアに向け、「ビジネスに貢献するIoT活用」の第一歩を踏み出す「今後のひらめき」を得てもらうための本連載。初回は、登場間もない「Raspberry Pi 3」を中心に、IoTハードウェアとWindows 10 IoT Coreを準備するまでを解説する。 - 第1回 Windows IoTを始めよう
見聞きしない日はないほど流行している「IoT」。でも、どうやったら使えるのか? 本連載では読者諸氏が慣れ親しんだWindowsのIoT版を使って、IoTを実践してみる。まずは概要とインストールから始めよう。 - 小型ボードコンピュータ
IoTでデータを収集したり、電子/機械工作などでセンサーやメカを制御するために利用できる小型ボードコンピュータの一覧をまとめておく。 - 約8000円からのフルWindows 10マシン「LattePanda」、Kickstarterに登場
Cherry Trail世代のAtomとWindows 10 Homeを搭載する“開発者向け”超小型コンピュータ「ラテパンダ」がクラウドファンディングに登場。価格は約8000円台から。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.