IBM、Cisco UCS採用コンバージドインフラ「VersaStack」で大規模VDIとハイブリッドクラウド対応を強化:「IBM Spectrum Accelerate」のストレージ機能を利用可能に
IBMは、Cisco UCSを採用するコンバージドインフラソリューション「VersaStack」のラインアップを追加。大規模なVDIワークロードやハイブリッドクラウド環境向けの機能が強化された。
IBMは2017年6月12日(米国時間)、Cisco Systems(以下、Cisco)との提携に基づくコンバージドインフラソリューション「IBM VersaStack(以下、VersaStack)」にオールフラッシュアレイ「IBM FlashSystem A9000」をベースにしたラインアップを追加したと発表。大規模なVDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化)やハイブリッドクラウド環境で運用する企業向けの機能が強化された。
VersaStackは、CiscoのIAサーバ群「Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)」とネットワークコンポーネントを統合したコンバージドインフラ製品。今回、新たに高パフォーマンスを求める大規模なVDIワークロードやデータ量削減の需要に向け、VersaStackでIBM FlashSystem A9000とSDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義型ストレージ)ソフトウェア「IBM Spectrum Accelerate」のストレージ機能を利用できるようにした。Spectrum Accelerateによって、オンプレミスとクラウド間のシームレスなデータ移行を実現する。
FlashSystem A9000ベースのVersaStackが加わったVersaStackソリューションファミリーは、ハイブリッドクラウド、IaaS(Infrastructure as a Service)、オブジェクトストレージソリューションとしても利用できるようになった。企業はこれらのソリューションにより、コンピュート、ネットワーク、ストレージキャパシティーを、必要に応じて簡単かつ経済的にスケーリングでき、設計、デプロイ、管理のオーバーヘッド削減が可能になるとしている。
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