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IBM、データベース「Db2」の開発者向け無償版「Db2 Developer Community Edition」を公開 通常版のクラウド対応、JSONサポート機能も強化

IBMがデータベースソフトウェア「Db2」の開発者向け無償エディション「Db2 Developer Community Edition」を公開。併せて通常版でも、クラウド対応やJSONサポートなどの機能強化が行われた。

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 IBMは2017年6月22日(米国時間)、データベースソフトウェア「Db2」の開発者向け無償エディション「Db2 Developer Community Edition」を公開したと発表した。

photo Db2 Developer Community Editionのダウンロードページ

 Db2 Developer Community Editionは、本番環境での利用不可、インスタンスメモリ量(16GBまで)、データベースサイズ(100GBまで)などの制限を設けつつ、「Enterprise Edition」のほぼ全機能を利用でき、アプリケーションのプロトタイプを迅速に構築できるように設計された開発者向けエディション。IBMは、「多くの組織で、アジャイルなアプリケーション開発を志向する新タイプの開発者が影響力を増している」ことを踏まえて、この無償エディションを用意したという。

 併せて、通常版での機能強化も行われた。概要は以下の通り。

「Db2 on Cloud」の機能強化

 Db2 on Cloudは、Db2のクラウド環境対応版。管理画面のユーザーインタフェースを改善するとともに、スライドバー操作でインスタンスの処理能力、メモリ、ストレージ容量の増減を容易に調整できる機能を新たに搭載した。

 併せてDb2 on Cloudのベンチマーク結果も公開。「Db2 on Cloudは、Amazon Auroraよりも全体的なパフォーマンスが優れている」とIBMは述べている。

「JSON」サポートの強化

 JSON(JavaScript Object Notation)のサポートも強化された。非構造化データにおいてもDb2のRDB(リレーショナルデータベース)への統合を可能とした他、開発者も既存のSQLスキルを使って、Db2内からJSONデータの保存、管理、選択を行えるようになる。

「BLUアクセラレーション」のインメモリ2次インデックスをサポート

 「BLUアクセラレーション」に備わるインメモリ2次インデックスサポート機能のテクニカルプレビュー版が公開された。

 BLUアクセラレーションは、DB2 10.5から実装されたデータ分析処理を高速化する機能で、Db2をインメモリ処理環境でトランザクションのリアルタイム分析までを実現する「HTAP(Hybrid Transaction/Analytical Processing:ハイブリッド型トランザクション/分析処理)」にまで拡張するもの。BLUアクセラレーションエンジンを使うことで、一般的なデータレプリケーション方法を使わずに済むようになるため、メモリ要件やレイテンシを競合データベースに対して低減できるという。また2次インデックスによって、運用中のデータストアやアナリティクスウェアハウスに対するクエリ、OLTP(OnLine Transaction Processing:オンライントランザクション処理)やHTAPワークロードのパフォーマンスも高められるという。

「Db2 Analytics Accelerator for z/OS」を強化

 上記のHTAP機能によって「Db2 Analytics Accelerator for z/OS」も強化される。リアルタイム処理の性能が改良され、データレプリケーションプロセスのレイテンシ管理が不要になる。

 *IBMはデータベースソフトウェアの名称をこれまでのDB2から「Db2」に変更したと推定されるが、現時点詳細を確認中。本稿ではプレスリリースの表記に沿い、「Db2」を用いることにする

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