Fiat Chrysler、BMW/Intel連合の自動運転プラットフォームに参画:BMW以外の自動車メーカーの参画は初
フィアット、アルファ ロメオ、クライスラーなどを擁するFiat Chrysler Automobilesが、BMW/Intelが主導する自動運転プラットフォームに参画する。BMW以外の自動車メーカーの参画は初。
ドイツのBMW Group、Intel、Intel子会社のMobileyeは2017年8月16日(米国時間)、同社らが主導する自動運転プラットフォーム連合にFiat Chrysler Automobiles(FCA)が加わる覚書を交わしたと発表した。FCAはフィアット、アルファ ロメオ、クライスラーなどの自動車メーカーを擁する持ち株会社。BMW/Intel連合にBMW以外の自動車メーカーが加わるのは初となる。
BMW/Intelの自動運転プラットフォーム連合は2016年7月、自動運転車の共同開発で提携し、自動運転レベル3から自動運転レベル4/5までのソリューションを2021年までに生産可能にすると発表している。自動車メーカー各社が自動運転のコア技術を共有しながらも、それぞれの自社ブランドも維持できるスケーラブルなアーキテクチャの開発を目指している。
BMW/Intelの自動運転プラットフォーム連合は、2017年末までに同プラットフォームを搭載した自動運転車40台で路上テストを開始する予定。この際、Mobileyeの自動運転レベル4のテスト車100台から得られているデータも活用する。
FCAのセルジオ・マルキオンネCEOは、「自動運転技術を進化させるには、自動車メーカーと技術プロバイダーおよびサプライヤーが協力することが不可欠だ。FCAはこの陣営に加わることで、共通のビジョンと目標に基づく企業の協業によって生まれる相乗効果と規模の経済の恩恵を直接受けることができる」と述べている。
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