無駄(かもしれない)知識クイズで振り返る、Windows都市伝説2017:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(100:年末特別編)(1/4 ページ)
本連載では、Windowsの不思議な挙動や、誤解されている、あるいは既に古くなった知識を取り上げてきました。中には、深すぎて無駄に思えるものもあったでしょう。ですが、頭の片隅に置いておけば、いつか必ず役に立つ(あるいは自慢になる)はずです。2017年に取り上げたトピックをクイズ形式で振り返ってみましょう。
Q1──Svchostプロセスが急増する境目は?
第1問は最近の記事から。Windowsのサービスの多くは「ダイナミックリンクライブラリ(DLL)」として実装され、「Windowsサービスのホストプロセス(Svchost.exe)」でホストされます。1つのSvchost.exeプロセスで複数のサービスがホストされるのは、通常の挙動です。
しかし、Windows 10 Creators Update(バージョン1703)からは、物理メモリ容量によってSvchost.exeプロセスとサービスが“ほぼ1対1”になることがあります。その境は何GBか、次の3つから選びなさい。
(1)35憶
(2)3.5以上
(3)3.5より大きい
Q2──Windows ServerにAdobe Flashをインストールするには?
Windows 8以降、「Adobe Flash Player」はWindowsに同梱されるようになり、Windows Updateを通じて更新されるようになりました。Windows Server 2012以降も同様です。ただし、Windows Server 2012以降にはAdobe Flash Playerは既定ではインストールされません。
GUI付きのオプションでインストールしたWindows Server 2016の場合、Adobe Flash Playerをインストールする方法を、次の3つから選びなさい。
(1)Adobeのダウンロードサイトから入手して、手動でインストールする
(2)「役割と機能の追加ウィザード」を使用して、「ユーザーインターフェイスとインフラストラクチャ\デスクトップエクスペリエンス」の機能をインストールする
(3)「役割と機能の追加ウィザード」を使用して、「リモートデスクトップサービス」の役割の「リモートデスクトップセッションホスト」の役割サービスをインストールする
Q3──Windows Updateで更新の延期と一時停止がサポートされたのは?
最新のWindows 10(ただしHomeエディションは除く)では「機能更新プログラム」や「品質更新プログラム」の延期、および更新の一時停止機能が利用でき、問題のある更新プログラムを回避したり、都合の悪いときに更新されないようにしたりできます(画面1)。
この機能は、Windows 10のどのバージョンから利用できるようになったものか、次の3つから選びなさい。ただし、設定方法や細かな仕様の違いは考慮しないでください。
(1)Windows 10 November Update(バージョン1511)
(2)Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)
(3)Windows 10 Creators Update(バージョン1703)
Q4──もう1つのGrooveの正体は?
最新のMicrosoft OfficeがインストールされているWindows 10で、検索(Cortana)機能を使って「Groove」を検索すると、「Grooveミュージック」と「OneDrive for Business」の2つのアプリが検索されます(画面2)。その理由を、次の3つから選びなさい。
(1)Windows 10の検索機能にバグがあるから
(2)どちらもGroove.exeだから
(3)OneDrive for BusinessがGroove.exeだから
Q5──Windows Server バージョン1709にGUIが提供されない理由は?
Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)のリリースと同時に、同じビルド(16299.x)ベースのWindows Server バージョン1709がリリースされました。Windows Server バージョン1709は、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を持たない「Server Core」と「Nano Server」の2種類(後者はDocker用のベースOSイメージとしてのみ)で提供されています。GUIのデスクトップ環境はどうなったのでしょうか。次の3つから選びなさい。
(1)開発中(開発コード名:Project Hanoi)で2017年10月のリリースに間に合わなかったから。間もなく追加可能なコンポーネントとして提供予定
(2)そもそも提供する予定がない
(3)サーバにGUIは不要という判断により、このバージョン以降はGUIが廃止された
Q6──Windows 10 バージョン1709の標準機能で実現できるLinux環境は?
Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)およびWindows Server バージョン1709でLinuxのシェル環境を実行する方法として、正式に利用可能な組み合わせを、次の3つから選びなさい。
(1)Hyper-VとSubsystem for Unix Application(SUA)
(2)Hyper-VとWindows Subsystem for Linux、Hyper-Vコンテナ
(3)Hyper-VとWindows Subsystem for Linux
Q7──「応答なし」ウィンドウの正体
ウィンドウアプリケーションが5秒間応答しない(マウスのクリック操作やキー入力に応答しない)状態になると、ウィンドウタイトルに「タイトル(応答なし)」と表示されます(画面3)。
「応答なし」にもかかわらず、ウィンドウを動かせる(つまり、応答する)のはなぜでしょう。次の3つから選びなさい。
(1)応答する/しないに関係なく、そもそもプログラムのウィンドウ枠はシステムが管理するものであり、プログラムの所有物ではないから
(2)「ゴーストウィンドウ」という偽のウィンドウだから
(3)このプログラムの作りの問題であり、実際には応答できているから
Q8──WMIクエリの謎解き
次のWMIクエリは、Windows Server 2016でDirectAccessサーバをセットアップし、「モバイルコンピューターに対してのみDirectAccessを有効にする」オプションを有効にしたときの、DirectAccessクライアント構成用のGPO(グループポリシーオブジェクト)に設定されるものです。
select * from Win32_ComputerSystem where PCSystemType = 2
かつ
select * from Win32_OperatingSystem WHERE (ProductType = 3) OR (((Version LIKE '6.[2-3]%') OR (Version LIKE '[1-9][0-9].%')) AND (OperatingSystemSKU = 4 OR OperatingSystemSKU = 27 OR OperatingSystemSKU = 72 OR OperatingSystemSKU = 84)) OR (Version LIKE '6.1%' AND (OperatingSystemSKU = 4 OR OperatingSystemSKU = 27 OR OperatingSystemSKU = 70 OR OperatingSystemSKU = 1 OR OperatingSystemSKU = 28 OR OperatingSystemSKU = 71))
1つ目のselect文は、システムタイプが「モバイル(2)」のコンピュータを識別するものです。2つ目のselect文は、DirectAccessクライアント機能をサポートするWindowsのバージョンおよびエディションを識別するものですが、以下の一覧(全てDirectAccessクライアントをサポートしています)で2つ目のselect文に一致しないものを全て選びなさい。
(1)Windows 7 Enterprise
(2)Windows 7 Enterprise評価版
(3)Windows 7 Ultimate
(4)Windows 8.1 Enterprise
(5)Windows 8.1 Enterprise評価版
(6)Windows 10 Enterprise
(7)Windows 10 Enterprise評価版
(8)Windows 10 Enterprise LTSB
(9)Windows 10 Education
(10)Windows Server 2008 R2
(11)Windows Server 2012
(12)Windows Server 2012 R2
(13)Windows Server 2016
問題の答えと解説は次のページで。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Windows Server version 1709」のダウンロード配布が開始――Microsoft
Microsoftは、Windows Serverの「半期チャネル」による初のリリースとなる「Windows Server version 1709」のダウンロード配布を開始した。コンテナやマイクロサービス関連など、多くの新機能を提供する。 - 「Windows Server version 1709」では、Nano Serverコンテナイメージサイズが80%縮小
Microsoftの公式ブログで、2017年秋に投入予定の「Windows Server version 1709」で注目されるNano ServerおよびLinuxコンテナ機能が紹介された。 - 先行き不安なWindows Update――ボクが2017年10月の更新をスキップした(できた)理由
毎月第二火曜日の翌日(日本時間)は、恒例のWindows Updateの日です。最近は何か問題が起きるのではないか、更新に何時間もかかったり、その上失敗したりするのではないかと、恐怖さえ感じます。さて、2017年10月のWindows Updateは無事に済んだのでしょうか。 - Windows Server 2016の今後の“更新”が怖い
テスト環境として構築したWindows Server 2016の物理サーバと仮想マシン。その一部でWindows Updateやシャットダウンに異様に時間がかかるといった現象に遭遇しました。そんな中、Windows Serverの次期バージョンに関する新方針の発表もあって、いろいろな面で“更新”に対する不安が高まっています(筆者の個人的な感想)。