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私は本を読みません:仕事が「つまんない」ままでいいの?(44)(1/3 ページ)
自己啓発書を読むと、元気になります。でも、読み過ぎると中毒になります。じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
私は、あまり本を読みません。
いや、厳密にいうと、周辺で話題になっている本はたまに読みます。でも、読んでも月に1〜2冊ぐらいで、それほど読みません。こんなペースなので、お世辞にも読書に「積極的」ではありません。「ビジネスパーソンならもっと本を読め」と、叱られそうなレベルです。
しかし、以前は多く本を読んでいました。いや、かなり……かな。「1日1冊」ぐらいのハイペースで。では、なぜ本を読まなくなったのか。その理由は、エンジニア時代にさかのぼります。
エンジニア、本と出会う
今から約15年前のエンジニア時代。私は毎日ストレスばかりの「人生の暗黒期」を過ごしていました。ギスギスした職場や人間関係、やってもやっても終わらない開発案件の山で、心も体もホトホト疲れていたのです。
「あー、もうイヤだ! 会社に行きたくない!」
とはいえ、頼るものは何もありません。上司に相談しても、何かが変わる気配もありません。何もかもか思い通りにならず、頭の中は悶々としていて、未来に光が全く見えない日々。
「これからも、こんな毎日がずっと続くのだろうか……」
そんなある日のことです。仕事帰りに書店に行きました。すると、平積みされていたある本が目に飛び込んできました。タイトルははっきりと覚えていませんが、一言で言えば「自己啓発書」でした。
「これを読めば、少しは気が晴れるかも……」
そんな軽い気持ちで会計を済ませ、書店を後にしたのです。
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