ニュース
米国サッカー殿堂、NECの顔認証システムで来場客一人一人の好みに合わせた展示を実現
米NECが、米テキサス州にオープンする米国サッカー殿堂に顔認証システムを提供。来場客の好みに合わせた展示を実現し、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の向上を図る。
NECは2018年9月11日、グループ会社のNECコーポレーション・オブ・アメリカが、2018年10月に米テキサス州に開設される米国サッカー殿堂「National Soccer Hall of Fame」に、顔認証システムを提供したと発表した。
National Soccer Hall of Fameは、米国サッカー界の発展に寄与した人物をたたえる施設。顔認証システムを活用して、来場客一人一人の好みに合わせた展示を行い、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の向上を実現する。
来場客は、入場時に自身の顔画像と併せて、出身地、好きなチームやポジションなどの情報を登録。これにより、展示エリアでは顔認証システムが近づいてきた来場客を特定し、来場客の登録情報に応じた展示内容をデジタルサイネージなどに優先的に表示する。
今回、同社が提供した顔認証システムは、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用したもの。ディープラーニングによって、顔の向きの変化や低解像度の顔画像にも対応するなど、高精度な顔認識が可能。米国国立標準技術研究所(NIST)による動画顔認証技術のベンチマークテスト(FIVE)で、世界第1位となる照合精度99.2%の性能評価を獲得しており、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の関係者エリアの入場ゲートへの採用も予定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2020年東京五輪にNECの顔認証導入へ――関係者の認証チェックを「厳格かつ高速」に
※記事末尾に動画付き※ 東京2020大会の全会場と選手村、プレスセンターなどに、NECの顔認証が導入されることが分かった。関係者以外立ち入り禁止エリアの入場管理を、安全かつ迅速に実現できるという。 - 立ち止まらず顔認証できる入退管理ソリューション NECが発売
NECが、顔認証AIエンジンを活用した「入退管理ソリューション」を発売。歩きながら顔認証ができ、スムーズな入退と高いセキュリティーを実現するという。 - ゲートに後付けで顔パス機能を取り付けられる「NeoFace Access Control」登場
NECが、セキュリティゲートなどに後付けで顔認証機能を取り付けられる「NeoFace Access Control」を発表、2月14日から出荷する。 - NECは「セーフティ分野のプラットフォーマー」になれるか
英ITサービス企業の買収を発表したNECは、これを機に個別SIからプラットフォーム事業者へと転換を図りたい考えだ。果たしてどんなプラットフォーマーを目指すのか。