明治安田生命、保険商品の収支分析などにAIを活用――NSSOL提供の機械学習プラットフォーム「DataRobot」を導入
明治安田生命は、AIを活用したデータ分析基盤として、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)が提供する機械学習プラットフォーム「DataRobot」を導入。保険商品の収支分析や資産運用のマーケット分析などに活用する。
新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)は2018年9月12日、明治安田生命保険(以下、明治安田生命)に、米DataRobotの機械学習プラットフォーム「DataRobot」を導入したと発表した。
機械学習はAIの中核技術とされ、マーケティング効果予測、ローン与信審査、商品の需要予測、生産設備の自動診断などに活用されている。
DataRobotは、機械学習の予測モデル作成を自動化することで、機械学習のビジネス活用を容易にする。データサイエンティストの知見やベストプラクティスに基づいたさまざま学習手法からAIが自動的に最適な学習手法を選択し、ニーズに沿った予測モデルを短時間で構築。自動生成した予測モデルは、数クリックで実業務に展開できるなど、シームレスな運用が可能だという。
今回の導入に先立ち、NSSOLと明治安田生命では「保険商品の収支分析」「個人営業分野でのマーケット分析」「顧客問い合わせ内容の分析」「資産運用のマーケット分析」の各業務について共同実証を行い、DataRobotの有効性を確認したという。
明治安田生命では、2018年下期から、DataRobotを利用したAI/機械学習の活用を開始。実証実験を行った業務に加えて、今後、他の多種多様な業務に活用を拡大する予定だ。
なお、NSSOLは、DataRobotの販売パートナーの1社で、AI/機械学習の活用に関するコンサルティングサービス、DataRobotの環境構築・導入支援や保守・運用サービス、データ収集・加工に必要な周辺システムの整備・構築といった、DataRobotの導入・活用に関する各種サービスを展開している。
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