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サイバーデセプションで御社のデータを身代わりにIT用語解説系マンガ:食べ超(160)(4/4 ページ)

古代の王が偽の墓を作って盗掘者を欺いたのが発祥といわれています。※皆さんご存じかとは思いますが、本作はフィクションです。

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サイバー「サイバー攻撃だぞ〜」私さん「うわー」マルコフ君「ヤバいっす」おばあちゃん「スタンガンで撃退よ!」サイバー「えっそれ聞いてない」社長「抜き打ちで訓練してみたがいかがだっただろうか」私さん「いかがなものかと思いました」荒木さん「セキュリティといえばサイバーデセプションが気になるんだよね」私さん「あー、あれですね」社長「えっ何それ」荒木さん「サイバー攻撃の侵入者をダマすんです」社長「???」ニセの環境を用意して侵入者がそこをウロウロしてる間に検出と対策をします!」社長「なるほど、分かった!」社長「早速業者を連れてきたぞ」荒木さん「待っ」私さん「早っ」業者「サイバーデセプション専門で50年の実績があります」私さん「いきなり大ウソをぶっ放さないでください」業者「弊社はもともとフェイクニュースの制作会社でしたのでノウハウは十分です」おばあちゃん「逮捕されたハッカーがFBIに協力するみたいなものね」私さん「社長の嗅覚……」
業者「おとり環境は侵入が簡単過ぎても難し過ぎてもダメです。理想は「けっこうシビアでそこそこチョロい」ですね」私さん「うむ分かりません」業者「まずは架空の社員を数千人用意しましょう」荒木さん「そこから??」私さん「普通は仮想サーバでハニーポットを作ったりするものでは?」業者「攻撃サイドもおとり環境に対する警戒心が強くなっていますのでね」業者「ニセの社長を用意することもオススメしています」私さん「どうなのかしら」サイバー「がおーん」私さん「えーまた訓練?」業者「これはニセの攻撃です!。きっとこの混乱に乗じてサイバー攻撃が」私さん「うそーん」社長「その声は李徴子ではないか?」サイバー「いかにも私は……」私さん「えーとセキュリティアドバイザー……?」おばあちゃん「茶番を終わらせるにはスタンガンよ!」私さん「えいっ」サイバー「ぎゃー」私さん「あっやっぱりニセ会社だった!」「業者の選定は慎重に」という認識を深めました

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)、「うなぎばか」(早川書房)など

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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