孤軍奮闘でヘトヘトのプレイングマネジャーを助けたい:仕事が「つまんない」ままでいいの?(56)(1/3 ページ)
「実務+マネジメント」の両方を行うプレイングマネジャーは、多くのタスクを抱えて孤軍奮闘になりがち。どう対処すればいいのでしょうか。
先日、IT企業で働くKさんから相談を受けました。
Kさんは、数名のメンバーを率いるプレイングマネジャーです。システム開発の仕事をしながら、マネジメントにも携わってきました。
先日上司から、「これからはシステム開発だけではなく、コンサルティングにも力を入れていきたい」と、会社の方針が変わることを告げられたそうです。そこで、現在はシステム開発とマネジメントに加え、コンサルティング業務を兼務し始めました。
しかし、兼務によって業務量が増えたばかりか、コンサルティング業務は初めてで、仕事の進め方も分かりません。周囲にコンサルティング業務をしている人はおらず、助けを求めることもできません。「肉体的にも、精神的にも疲弊している」そうです。
Kさんは上司に相談するも、上司はいわゆる「仕事ができるタイプ」で、威圧的なところもあるといいます。悩みを相談しても「何が悩みなのか、全く理解できない」と言われてしまうそうです。
プレイングマネジャーが抱えがちな2つの問題
Kさんの話を伺って思ったのは、「一人で仕事を抱え込み過ぎている」「社内で本音を言えない」という2つの問題でした。
プレイングマネジャーは、現場の最前線で実務を担当する傍ら、メンバーの育成や指導を行う「実務+マネジメント」を兼任しています。やるべきことがたくさんあるのが、プレイングマネジャーの特徴です。
さらにKさんは、コンサルティングの業務が増えました。許容量以上の仕事があると気持ちの余裕がなくなり、目先の仕事をこなすことだけに一生懸命になってしまいがちです。
また、マネジャー層がよく抱える問題に、「社内で本音が言えない」があります。
先頭に立つ立場上、メンバーに弱みを見せられず、実務を担当しているメンバーとは仕事内容が違うため言っても分かってもらえない可能性があります。また、Kさんのように上司が威圧的なタイプだと、なかなか上にも本音を言えません。評価も気になります。
しかし、「弱み」を打ち明けられないと、マネジャー自身が参ってしまいます。これでは、なかなかしんどいです。
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