Microsoftが「折り畳み型2画面デバイス」向けSDKのプレビュー版を発表、Web標準案も:2画面デバイスに対応した開発向け
Microsoftは、2画面デバイス対応のSDKのプレビュー版や最新の取り組みを発表した。2019年10月に発表した折り畳み型のデュアルスクリーンデバイス向けの開発を支援する。
Microsoftは2020年1月22日(米国時間)、2画面デバイス対応のSDKのプレビュー版や最新の取り組みを発表した。2019年10月に発表した折り畳み型のデュアルスクリーンデバイス向けの開発を支援する。
このデュアルスクリーンデバイスは、Androidベースの「Surface Duo」と、Windows 10Xベースの「Surface Neo」の2種類で、いずれも2020年11月から始まるホリデーシーズンに販売の開始を計画している。
Microsoftは今回、Surface Duo向けのSDKのプレビュー版を公開した他、デュアルスクリーンデバイス向けWindows SDKのプレリリース版を数週間後にリリースする計画も明らかにした。
さらにMicrosoftは、Webコンテンツがデュアルスクリーンデバイス上で優れたUXを提供できるようにする新機能の開発支援を行っており、その一環として新しいWeb標準案を推進していることなども発表した。この取り組みでは、WebコンテンツがWebブラウザで表示、実行される場合と、アプリケーションとしてインストールされる場合の両方を想定している。
この他、同社はデュアルスクリーンデバイス向けアプリケーションの基本パターンなども紹介した。
Surface Duo向けのSDKのプレビュー版
開発者は2020年1月22日からSurface Duo向けSDKのプレビュー版のダウンロードとドキュメントやベストプラクティスサンプルへのアクセス、ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインパターンの調査などが可能になった。SDKのプレビュー版が提供する機能は次の通り。使用するには「Android Studio」が必要だ。
- ネイティブJava API
Surface Duoデバイス向けのデュアルスクリーン対応開発をサポートする。DisplayMask APIやヒンジ角度センサー、新しいデバイス機能を利用できる - Androidエミュレータ
物理デバイスが手元になくてもアプリケーションをテストできるように、Android Studioに統合されたSurface Duoのプレビューイメージを提供する。このエミュレータは、デバイスがどのように保持されているのかはもちろん、ジェスチャーやヒンジ角度をシミュレートし、2画面の接続部を模倣する。Microsoftは、今後も機能追加を進めていくとしている
Windows 10Xデュアルスクリーンデバイス向けのWindows SDKのプレリリース版
Windows 10Xデュアルスクリーンデバイス向けのWindows SDKのプレリリース版は、標準的なWindows Insiderビルドを通じて2020年2月11日に提供を開始する。プレリリース版は、Microsoftエミュレータとデュアルスクリーンをサポートする新しいAPI、ドキュメント、コードサンプルを含む。
- ネイティブWindows API
2画面にまたがるアプリケーション表示やヒンジ位置の検出する他、Windows 10Xの利用を可能にし、デュアルスクリーンに対応した開発をサポートする - Microsoftエミュレータ
デュアルスクリーン対応のHyper-Vエミュレータ。シングルスクリーンはもちろんダブルスクリーンでも、既存のユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)とWin32アプリケーションのデプロイ、テストが可能。物理デバイスをエミュレートするため、Windows 10X上でのアプリケーションの動作を確認できる
デュアルスクリーンデバイス上での優れたWebエクスペリエンス提供の支援
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