「PDFにテキストや電子サインを追加」がWebブラウザで可能に アドビが「.new」を提供開始:Googleと連携して「ショートカット」を提供
アドビは「Adobe Acrobat」や「Adobe Spark」用のショートカット「.new」の提供を始めた。WebブラウザでMicrosoft Officeドキュメントや画像ファイルをPDFファイルに変換したり、PDFファイルにテキストや電子サインを追加したりできる。
アドビは2020年8月5日、Googleと連携して、「Adobe Acrobat」や「Adobe Spark」用のショートカット「.new」を提供開始すると発表した。Webブラウザのアドレスバーにショートカットのテキストを入力するとドキュメントや画像をPDFファイルに変換したり、PDFファイルにテキストや電子サインを追加したりするサービスが利用できる。Googleは「長いURLを覚えやすいショートカットに置き換えた」(Replace menus and long URLs with easy-to-remember shortcuts)としている。
提供するのは「PDF.new」「Sign.new」「JPGtoPDF.new」「CompressPDF.new」「Create.new」の5種類。
アカウントを登録すれば入力フォームや電子サインの追加なども可能
PDF.newは、「Microsoft Office」ファイルや画像ファイルなどをPDFファイルに変換するショートカット。Webブラウザのアドレスバーに「PDF.new」と入力しサービスを呼び出した後、ファイルをドラッグ&ドロップするとPDFファイルが作成できる。対応するファイル形式は「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」「JPEG」「PNG」「TIFF」など。
Sign.newは、既存のPDFファイルにテキストや入力フォーム、電子サインを追加できる。ファイルをドラッグ&ドロップした後に、AdobeまたはGoogle、Appleのいずれかのアカウントでサインインする必要がある。入力フォームについては、チェックボックスやテキストボックスをPDF上の任意の位置に配置できる。電子サインには、サインインしたアカウントの名前の他、マウス操作で手書き入力したサインや任意の画像を指定可能だ。これも任意の位置に配置できる。
JPGtoPDF.newは、画像ファイルをPDFに変換できる。対応する画像形式は、JPEG、PNG、「BMP」など。CompressPDF.newは、既存のPDFファイルを圧縮できるため、ファイル容量の削減に役立つ。「Create.new」は、画像編集アプリケーション「Adobe Spark Post」を利用できる。
アドビは「SNSで注目を集めるメディアコンテンツをPDF化できる」としている。デザインテンプレートは数千種類あり、利用可能な画像やアイコン、ステッカーは数百万種類から選べる。
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