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Microsoft EdgeでWebページ全体をキャプチャーするTech TIPS

情報共有などのため、Webページを画面キャプチャーで保存しておくという人も多いようだ。このような場合、[PrtSc]キーや[Windows]+[Shift]+[S]キーといったWindows 10標準の画面キャプチャー機能を使っているのではないだろうか。WebブラウザにChromium版Microsoft Edgeを使っているのならば、もっといい方法がある。その方法を紹介しよう。

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対象:Chromium版Microsoft Edge


Microsoft EdgeでWebページのキャプチャーを手早く実行
Microsoft EdgeでWebページのキャプチャーを手早く実行
気になる情報を保存しておく際、Webページをキャプチャーしておく、という人も多いようだ。この際、Windows 10の[PrtSc]キーなどを使った標準のキャプチャー機能を使っているのではないだろうか。Chromium版Microsoft Edgeを使っているのならば、それよりも簡単にWebページのキャプチャーが可能だ。その方法を紹介しよう。

 会社のスタッフや取引先と情報共有する際、WebページのURLではなく、画面自体をキャプチャーして送るケースも多いのではないだろうか。画面の重要な部分にマークを付けたり、画面の一部を切り取ったりすることもあるだろう。

 Tech TIPS「【Windows 10】範囲指定して画面をキャプチャーする」で紹介したように、Windows 10の標準機能を使って画面をキャプチャーして、マークなどを付けることも可能だ。ただ、この場合、Windows 10に表示されている部分しか画面がキャプチャーできないので、記事全体をキャプチャーして保存しておきたい、といった場合には画面をスクロールして複数回キャプチャーし、後でつなげるといった面倒な作業が必要になる。

 実は、Chromium版Microsoft Edge(以下、Edge)には、範囲を指定してキャプチャーするだけでなく、Webページ全体をキャプチャーできる機能がある。この機能は、同じChromiumをベースにするGoogle Chromeにはない、Edge独自の機能だ(Google Chromeでも開発者ツールを使ったり、拡張機能を使ったりすればWebページ全体のキャプチャーは可能。開発者ツールを使う方法は、Google Chrome完全ガイド:「【拡張機能不要】Chromeでスクロール必須の長いページ全体を1回でキャプチャする」参照のこと)。本Tech TIPSでは、この便利な機能の使い方を紹介しよう。

EdgeでWebページをキャプチャーする

 EdgeでキャプチャーしたいWebページを開き、アドレスバーの右側にある[…]アイコンをクリックしてメニューを開く。メニューで[Webキャプチャ]を選択する。Edgeをアクティブにした状態で、[Ctrl]+[Shift]+[S]キーを押してもよい。

EdgeでWebページをキャプチャーする(1)
EdgeでWebページをキャプチャーする(1)
Edgeの[…]アイコンをクリックして、[Webキャプチャ]を選択する。[Ctrl]+[Shift]+[S]キーを押してもよい。

 するとブラウザペインの上端に、[無料選択]ボタンと[ページ全体]ボタンを含むツールバーが表示されるはずだ(「無料選択」は、英語版の「Free select」の直訳と思われる。機能としては「範囲選択」)。

EdgeでWebページをキャプチャーする(2)
EdgeでWebページをキャプチャーする(2)
ブラウザペインにマスクがかかり、アドレスバーあるいはブックマークバーの下にツールバーが表示される。範囲指定でキャプチャーする場合は、[無料選択]ボタンをクリックする。Webページ全体をキャプチャーしたい場合は、[ページ全体]ボタンをクリックすればよい(後述)。

 なお「Webキャプチャ」機能では、ブラウザペインのみしかキャプチャーできないので注意してほしい。アドレスバーなどを含めてキャプチャーしたい場合は、[Windows]+[Shift]+[S]キーなどを使ってキャプチャーする必要がある([Windows]+[Shift]+[S]キーによるキャプチャー方法は、Tech TIPS「【Windows 10】範囲指定して画面をキャプチャーする」参照のこと)。

範囲を指定してキャプチャーする

 範囲を選択してキャプチャーする場合は、[無料選択]ボタンをクリックして、マウスでキャプチャーしたい範囲の対角をドラッグで選択する。ツールバーが表示されると、画面が薄いグレーでマスクされるが、ドラッグした範囲はマスクが解除される。キャプチャーする範囲を間違えたり、変更したりしたい場合は、[Esc]キーを押してキャンセルするとよい。

 Windows 10の[Windows]+[Shift]+[S]キーによるキャプチャーでは、フリーハンドによる範囲指定が可能だが、Edgeの「Webキャプチャ」では範囲指定は長方形のみである。

 ドラッグして、マウスボタンを離すと、選択した範囲の右下に[コピー]/[メモの追加]ボタンが表示されるので、クリップボードにコピーするだけならば、[コピー]ボタンをクリックする。キャプチャーした画面にメモを追加したい場合は、ここで[メモの追加]ボタンをクリックする。

範囲を指定してキャプチャーする(1)
範囲を指定してキャプチャーする(1)
ツールバーで[無料範囲]ボタンをクリックしたら、マウスでキャプチャーしたい範囲の四隅のどれかをクリックした状態で、対角にドラッグする。選択した範囲はマスクが解除されて、どの範囲が選択されているか分かる。
範囲を指定してキャプチャーする(2)
範囲を指定してキャプチャーする(2)
対角でマウスボタンを離すと、その下に[コピー]と[メモの追加]ボタンが表示される。[コピー]ボタンをクリックすると、クリップボードにコピーされる。メモを追加したり、ファイルにダウンロードしたりしたい場合は、[メモの追加]ボタンをクリックする。

 キャプチャーした画面範囲が表示された[Webキャプチャ]画面が表示されるので、画面中央の[手描き]ボタンをクリックして、手描きでメモを書き込めばいい。消去したい場合は、右隣の[消去]ボタンをクリックして、消しゴムで描いた線などを消せばよい。

キャプチャーした画面にメモを追加する
キャプチャーした画面にメモを追加する
[メモの追加]ボタンをクリックすると、[Webキャプチャ]画面にキャプチャーした画面が表示され、編集可能な状態となる。ここで[手描き]ボタンをクリックすると、手描きによるメモの追加が行える。[コピー]アイコンでクリップボードにコピーしたり、[フロッピー]アイコンで[ダウンロード]フォルダにダウンロードしたりすることもできる。

 メモを追加したキャプチャー画面は、[Webキャプチャ]画面の右側にある[共有]アイコンをクリックして、OneNoteアプリに貼り付けることなどが可能だ。また、[コピー]アイコンをクリックすると、クリップボードにコピーできる。[フロッピー]アイコンをクリックすると、[ダウンロード]フォルダに「Web キャプチャ」で始まるファイル名で保存できる。

Webページ全体をキャプチャーする

 ニュース記事などを保存しておきたい場合、Webページ全体をキャプチャーしたいのではないだろうか。このような場合、[Webキャプチャ]の[ページ全体]ボタンをクリックすればよい。Webページのどこの位置で実行しても、ページ全体がキャプチャーされ、[Webキャプチャ]画面にキャプチャーしたWebページが表示される。範囲を指定してキャプチャーした場合と同様、ここでメモを追加したり、OneNoteアプリに貼り付けたりすることも可能だ。

Webページ全体をキャプチャーする(1)
Webページ全体をキャプチャーする(1)
メニューで[Webキャプチャ]を選択したり、[Ctrl]+[Shift]+[S]キーを押したりして、キャプチャーのツールバーを表示する。ここで[ページ全体]ボタンをクリックする。なお、Webページはどこの位置を表示していても、先頭から最後までキャプチャーできる。
Webページ全体をキャプチャーする(2)
Webページ全体をキャプチャーする(2)
Webページ全体がキャプチャーされ、[Webキャプチャ]画面が自動的に開く。ここで手描きメモを追加したり、クリップボードにコピーしたりできる。

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