Web会議の録画に失敗する? ならばSkypeでクラウド録画だ:Tech TIPS
仲間内のビデオ通話やWeb会議で録画しようと思い立つも、PCの性能や容量が足りず、音飛びやコマ落ちがひどくて実用にならなかった……。そのような場合はクラウド側で録画する「Skype」を試してみよう。
対象:Skype
テレワークでWeb会議やビデオ通話をしている際、仲間内あるいは身近な社内スタッフ同士であれば、後で参照するために映像を録画して残したい、と考えることもあるだろう。実際、オンライン会議や通話のアプリの多くは、何らかの録画機能を備えている。
だが実際に録画を試してみると、音飛びやコマ落ちが生じるなど録画に何らかの不具合が生じることがある。その原因の1つとして、実際に録画処理をするのが参加者のPCである場合、その性能不足が考えられる。動画の録画はPCにとって負荷の高い処理の1つだからだ。また、途中でPC内のストレージの容量不足で録画が停止してしまうといったミスも起こりがちだ。
そのような場合は、「Skype」を使うよい。Skypeの録画機能では、ローカルのPCではなく、クラウド上で録画処理が行われるため、ローカルPCに負荷をあまりかけずに済むからだ。本稿ではSkypeで通話または会議中に録画をしたり、録画した映像をダウンロードしたりする方法と注意点について説明する。
Skypeの通話や会議を録画するには
Skypeの録画機能は、通話や会議を始めてから、録画開始の操作をする必要がある。
●録画を始める
Skypeのビデオ通話の場合、通話中のウィンドウ右下にある[…… その他]をクリックしてメニューを開き、[録音を開始]をクリックする。するとウィンドウ上部に録画の状態を表すバーが表示された後、数秒で録画が開始される。
メニュー項目は「録画〜」ではなく「録音〜」となっているが、実際には音声だけではなく映像も記録される。
録画が始まると上部バーに録画開始からの経過時間と、「録音の停止」というリンクが表示される。
一方、通話ではなく会議を開いた場合、ウィンドウ左下に[収録]ボタンが表示される。これをクリックすると録画が始まる。ただ、ウィンドウ幅が狭いと[収録]ボタンが表示されない。その場合はウィンドウを横に広げるか、通話時と同じく、右下の[…… その他]からメニューを開いて[録音を開始]をクリックすればよい。
通話でも会議でも、いずれかの参加者が録画を始めると、そのことは参加者全員に伝達される。従って、こっそりと録画することはできない。無用なトラブルを防ぐために録画の前に、会議を録画する旨を通知しておくとよい。
●Skypeの録画を止める
録画を止めるには、上部バーに表示されている[録音を停止]をクリックする。
●録画中のPCの負荷はどれくらい?
ここでは、別のユーザーと1対1でSkypeのビデオ通話をしながら録画して、その間のCPU使用率をタスクマネージャーで測定してみた。PCのスペックはIntel Core i5-7400/32GBメモリ/SSD、OSは64ビット版のWindows 10 Proバージョン20H2、SkypeアプリはWindows 10版のバージョン15.68.96.0を利用した。
録画終了後と比べて録画中は明らかにCPU使用率が高いものの、その差は大きくない。ローカルのPC上で録画する場合、その性能によってはCPU使用率が100%に達することも珍しくないので、クラウドでの録画はやはりPCには「優しい」といえるのではないだろうか。
Skypeで録画した動画ファイルをダウンロードするには
こうして録画した映像は、30日後には自動的にクラウド上から消去されてしまう。そのため、必要な映像はその前に動画ファイルとしてダウンロードしておく。
それにはまず、録画した通話または会議のチャットを開き、その履歴から対象の動画を見つける(録画が完了すると、その動画は自動的にチャットへ投稿される)。そこにマウスポインターを乗せると、その右上隅にメニューアイコンが表示されるのでクリックし、表示されたメニューで["<ダウンロードフォルダ名>"に保存する]または[名前を付けて保存]のいずれかをクリックする。
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