ニュース
日本で「iOSエンジニアの年収が高い理由」とは initがITエンジニアの年収に関する調査結果を発表:「ITエンジニア年収実態調査2021」
initは「ITエンジニア年収実態調査2021」を発表した。iOSエンジニアが高い年収を得ている傾向があり、initは「iOSエンジニアはキャリアが浅くても稼ぎやすい職種だ」と分析する。
initは2021年10月8日、「ITエンジニア年収実態調査2021」を発表した。それによるとWebエンジニアに比べてiOSエンジニアの年収が高い傾向にあった。
調査対象は20〜39歳までの現役ITエンジニアで、1481人から有効回答を得た。
理由は「iPhoneのシェア」?
WebエンジニアとiOSエンジニアの年収を比べると、「450万円以上」の割合はWebエンジニアが53.1%で、iOSエンジニアは64.2%だった。「650万円以上」の割合ではWebエンジニアが21.5%で、iOSエンジニアは32.6%だった。
initは「iOSエンジニアの年収が高い理由は、日本でのiPhoneのシェアが外国と比べて大きく、iOSアプリ開発者の需要が高いためだ。だが、調査によるとiOSエンジニアの割合はITエンジニア全体の7%と需要に対して少ない状況になっている」と述べている。
経験年数と年収の関係について調べたところ、実務経験が3〜6年のiOSエンジニアの年収分布は日本の平均年収(国税庁の『令和元年分 民間給与実態統計調査』によると436万円)が含まれる「250〜450万未満」の割合は13.8%だった。一方、年収が「650万円以上」の割合は41.2%で、「850万円以上」の割合は24.0%だった。この結果からinitは「iOSエンジニアは実務経験が浅くても高年収を狙える職業だ」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
年収800万円以上のエンジニアが習得したいプログラミング言語は「Rust」と「Go」 ファインディ
ファインディが実施した「エンジニアのキャリア動向」に関する調査によると、業務で利用している言語や技術は「JavaScript」「Python」「Ruby」が多く、業務で使用していないが、今後習得したい言語や技術では「Rust」「Go」などの人気が高かった。SI系企業で働くエンジニアが年収を上げるためにすべきこと
複雑怪奇なIT“業界”を解説する本連載。今回のテーマも年収です。構造的に、人をリスクと捉え、育てる環境がないIT業界。では、その中でエンジニアはどうやってキャリアを切り開いていけばいいのでしょうか。Web系企業で年収1000万円エンジニアになる方法
複雑怪奇なIT“業界”を解説する本連載。今回のテーマは年収です。大手SIer、外資ITコンサルでは珍しくない年収1000万円をWeb系企業のエンジニアは目指せるのか、そのために必要なスキルは? 行動は? を徹底解剖します。