再起動なしで長期運用を実現、Windows Server仮想マシンの「ホットパッチ」機能が正式版に:Microsoft Azure最新機能フォローアップ(164)
Microsoftは2022年2月16日(米国時間)、これまでプレビュー機能として提供されていたAzure仮想マシンの「ホットパッチ」機能を正式にリリースしました。運用環境において、長期間運用のためにこのパッチ管理機能を利用できるようになりました。
Azure Edition Coreだけのホットパッチ機能
「ホットパッチ(Hotpatch)」は、現状、「Windows Server 2022 Datacenter:Azure Edition」のServer Coreインストール環境でのみ利用可能なパッチ管理機能です。数カ月に1度のベースラインの更新プログラム(再起動が必要な通常の累積更新プログラム)と再起動が不要なホットパッチ対応のセキュリティ更新プログラムを組み合わせて、再起動なしで長期運用を実現します(画面1、画面2)。
ホットパッチ機能は、Microsoftがオファーする「Windows Server 2022 Datacenter:Azure Edition Core」と、「[smalldisk]Windows Server 2022 Datacenter:Azure Edition Core」イメージからデプロイしたAzure仮想マシンで有効化できます(「Azure Stack HCI」でも利用可能になる予定です)。
これらのイメージは英語版Windows Server 2022 Datacenter:Azure EditionのServer Coreインストールイメージです。Windows Server 2022 Datacenter:Azure Editionのデスクトップエクスペリエンスインストールや、DatacenterやStandardといった通常エディションのWindows Serverには対応していません(画面3)。
ホットパッチは、Microsoft Azureによるパッチオーケストレーションと組み合わせることで、更新プログラムの評価とインストールのスケジューリングをAzureに任せ、自動運用することができます(画面4)。
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