企業の「こんなスキルを持った副業人材が欲しい」 トップは「TypeScript」「React」「AWS」:overflowが副業採用決定者数に関する調査結果を発表
overflowは、デジタル人材の副業採用決定者数に関する調査結果を発表した。2021年度の年間採用決定者数は2020年度の3倍。プログラミング言語別に見ると、上位から「TypeScript」「Python」「Go」「Ruby」の順だった。
overflowは2022年6月16日、デジタル人材の副業採用決定者数に関する調査結果を発表した。この調査は、overflowが運営するプロダクト開発人材の副業転職プラットフォーム「Offers」の利用者1万4328人を対象に実施したもの。
副業採用決定者数は2020年度に比べて約3倍に増加
2021年度の副業採用決定者数を見ると、2020年度に比べて約3倍に増加している。採用決定者数をプログラミング言語別に見ると、2021年は上から「TypeScript」「Python」「Go」「Ruby」の順になっている。TypeScriptについては2020年から約3倍に伸びている。
overflowは次のように述べている。
「上位にあるようなモダン言語のスキルを備えた人材はベンチャーに採用例が多いが、正社員採用の求人倍率が高いスキルセットで、企業にとっては『経験者を採用しにくいスキルセット』になっている。そのため、そうしたスキルを持つ人材を採用したい場合は副業契約から始め、その後で正社員に登用するのがいいだろう」
フレームワーク、ライブラリ、ランタイムに関するスキル別で見ると、総じて2020年度から採用者数が伸びている。2021年は「React」が最も多く、次いで「Vue.js」「Node.js」「Ruby on Rails」となっている。インフラ関連のスキル別では「AWS」(Amazon Web Services)が最も多く、2020年度の1.9倍だった。2位は「Docker」で2020年度比で2.4倍、3位は「GCP」(Google Cloud Platform)で、2020年度比2.6倍に増加した。
機械学習やAI(人工知能)、データ分析の分野も伸びている。2021年度の副業採用決定者数は対前年度比2倍に増えた。overflowは「これらの分野の知識や経験がある人材の正社員雇用が難しく副業でもよいから人材を採用したい企業と、所属企業とは異なるデータセットを持つ企業に参加したい副業希望者のマッチングが起きている」と分析している。
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