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CNCFが公開したクラウドネイティブ成熟度モデル:レベル2―コンテナ環境の本番移行はどう進めるか完訳 CNCF「クラウドネイティブ成熟度モデル」(3)

CNCFが公開した「クラウドネイティブ成熟度モデル」を翻訳してお届けする本連載。成熟度のレベル2では、クラウドネイティブ環境を本番に移行する。この段階において、人(組織)、プロセス、ポリシー、テクノロジー、ビジネス成果の観点から何を行うべきかを説明した部分を掲載する。

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 本連載では、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)がWebサイトで公開した「クラウドネイティブ成熟度モデル」を翻訳し、成熟度段階ごとに掲載している。

 これは、組織におけるクラウドネイティブの取り組みを5つの成熟度段階に分け、各段階で具体的に何をすべきかを示すガイド文書だ。テクノロジーをカバーしているのはもちろんのこと、人(組織)、プロセス、ポリシー、ビジネス上の成果(ビジネスアウトカム)の側面からも、やるべきことを示している。

  今回は「レベル2―運用編」。 レベル1でクラウドネイティブの概念検証(PoC:Proof of Concept)を終えた組織が、次には何に注力し、具体的に何を実行すべきかについて説明した部分を掲載する。

 レベル2では、最初のアプリケーションの本番運用を実現し、クラウドネイティブのツールとプラクティスに移行することを目標とする。

 本番移行のため、信頼性とセキュリティに重点を置いてKubernetesクラスタを構築する。開発チームはKubernetesの基本的な操作に慣れ、ビルド/デプロイのプロセスを整備する。また、セキュリティ、モニタリング、オブザーバビリティをプロセスに組み込む。

 また、レベル1で確立したKPI(Key Performance Indicator)に基づき、本番移行の成果をビジネスリーダーに伝えることが重要だという。

 なお、本連載では、2023年1月初めにWeb公開された時点での内容を翻訳している。翻訳の文責は@IT編集部 三木泉にある。

連載目次

第1回 プロローグ編

第2回 レベル1―構築編

第3回 レベル2―運用編(本記事)

第4回 レベル3―スケール編

第5回 レベル4―改善編

第6回 レベル5―最適化編

*ライセンスについての注意書き:本記事はCC BY 4.0に基づき、「Cloud Native Maturity Model」を翻訳して掲載するものです。上記URLのページ最下部に、「©2023 The CNCF Authors | Documentation Distributed under CC BY 4.0」と記載されています。


レベル2―運用

 クラウドネイティブ基盤が確立されており、この段階で本番環境に移行します。

人についての概要

 各個人がトレーニングとスキルに積極的に投資しています。 その結果、少数のエキスパートと専門知識が育っています。クラウドスキルエンジニアと、プラットフォームスキルを提供する開発者グループの参加で、DevOpsが進展し始めました。クラウドネイティブの取り組みは、リーダー層のメンバーがオーナーシップを担うようになっています。

組織変革

 組織の変革を進めます。プロジェクトチームを定義し、アジャイルプロジェクトグループを作って、迅速なフィードバック/テストのループを確立します。

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