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内製化のメリット/デメリットと成功のポイントは?ビジネスパーソンのためのIT用語基礎解説

IT用語の基礎の基礎を、初学者や非エンジニアにも分かりやすく解説する本連載、第6回は「内製化」です。ITエンジニアの自学用、エンジニアと協業する業務部門の仲間や経営層への解説用にご活用ください。

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1 内製化とは

 内製化とは、外部に委託していた業務を自社の社員や設備などで対応する体制に切り替えることです。従来、日本のユーザー企業はシステムの設計や開発、運用などを全てベンダー企業に委託するケースが多く見られました。しかしここ数年、システムに関する業務を外部に委託するのではなく、内製化へ舵(かじ)を切る企業が増えています。


図1 ユーザー企業が社内にITのスキルを蓄積・強化するための内製化状況【従業員規模別】(出典:IPA IT人材白書2020

2 内製化ブームの背景

 現在の日本における内製化ばやりの一因として、経済産業省が「DXレポート」で警告した「2025年の崖」(※1)をきっかけとした、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が挙げられます。

※1 2025年の崖とは、日本企業のDXが推進されない場合、企業の競争力が低下し2025年以降に最大で12兆円もの経済的損失が発生するとした経済産業省のレポート内の言葉。

 DXの推進にはさまざまな課題が存在しますが、システムに関する業務を内製化することにより、それらの課題の一部を解決できる可能性があります。また、クラウドサービスローコード/ノーコードといったトレンドの技術も、内製化を後押しする要因となっています。

3 メリット/デメリット

 システムの内製化には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

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