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ERP導入のメリットとデメリットを、分かりやすくかつ詳しく解説しますビジネスパーソンのためのIT用語基礎解説

IT用語の基礎の基礎を、初学者や非エンジニアにも分かりやすく解説する本連載、第7回は「ERP」です。ITエンジニアの自学用、エンジニアと協業する業務部門の仲間や経営層への解説用にご活用ください。

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1 ERPとは

 ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業が持つ経営資源「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を統合管理し、有効活用する考え方やシステムのことをいいます。ERPが日本に登場した当初は、導入やカスタマイズにかかる費用が高額であることから大企業を中心に普及しましたが、近年は中小企業向けの製品やクラウド型ERPなど、幅広いターゲットに向けたERPが登場しています。

2 ERPの流行と背景

 世界初といわれるのERPはドイツのSAP社が1973年にリリースした「R/1」で、日本では1990年代から導入が進みました。日本でERPが普及した背景には、BPR(Business Process Re-engineering)ブームや会計ビッグバン(※1)があります。

 BPRとは、既存の業務プロセスを詳細に分析して課題を把握し、ゼロベースで全体的な解決策を導き出すことにより、業務処理の迅速化、正確性の向上を通じた利便性の向上を図る取り組みのことをいいます(※2)。BPRを実現する一手段としてERPが注目され、導入が加速しました。

※1 会計ビッグバンとは日本の会計制度を国際会計基準に近づけるためになされた大きな変更のこと

3 メリット/デメリット

 ERPの導入には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

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