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「仕事が『つまんない』ままでいいの?」の竹内さんに聞く、「これからの働き方」仕事が「つまんない」ままでいいの?(100)(1/3 ページ)

連載100回を続ける中で変わってきた心境、人脈とは何か、複業との向き合い方、人生100年時代のキャリア戦略、などをふんわりと語ってもらいました。

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 人気連載「仕事が『つまんない』ままでいいの?」が連載100回を迎えた。連載開始当初の8年前と今とでは、働き方や仕事を取り巻く環境が大きく変わった。同連載の筆者 竹内義晴さんは現在の、そしてこれからの働き方をどう考えているのだろうか。

複業で生まれた余裕

 仕事にまつわるあれこれを独自の視点で捉え、面白さや興味深さといった価値を見つけ出し、時に役立ち、時に和ませる人気連載「仕事が『つまんない』ままでいいの?」が、連載100回を迎えた。

 連載が始まったのは2015年1月。当初は、20〜30代のエンジニアに「(当時は)ちょっとだけお兄さんの人が、ちょっとだけアドバイスをするというコンセプト」だったと竹内さんは振り返る。

 「連載開始当初は、知識をベースに『こうしたらどうですか?』とアドバイスできればと考えていました。しかし、書きたいことを際限なく思い付くわけではありません。長い連載の中では、何を書こうかと迷うこともたくさんありました。また、最初のうちはどこか構えていたのでしょう。それをやめて素の自分に戻ったら、書けるようになっていきました」

 そうして迷いを繰り返しながら、書き手としての経験を養っていった。


連載がスタートしたころの竹内さん

 竹内さんの働き方の変化も、文章に影響を与えたかもしれない。連載当初は新潟でNPO法人を運営していた竹内さんは、2017年5月からサイボウズで複業を始めた。編集担当Sはこのころから「竹内さんが安心して書いている感じが伝わってきた」と振り返る。

 「確かに、その辺りから肩のチカラが抜けた感じはします」

 それまで、周囲との関係性は限られていたが、サイボウズで複業を始めてからは、さまざまな人と接するようになったという。組織に属することで振れ幅が大きくなり、心の余裕も生まれ、より一層読者の悩みに寄り添えるようになったようだ。

 「以前は、『記事のテーマを探さなければ』という切迫感があった気がします。人間関係が限られていると話題も限られますが、サイボウズで複業を始めてから人とのつながりが増えました。社内の人だけでなく、関心のある人に取材を申し込んで、そこから生のお付き合いになり、いろいろなものを取り込んで、それが記事の“種”になることもありました」

 それまでは「この先、どうなっていくんだろう?」と未来や収入に対する不安感があったが、人とのつながりが広がると不思議と不安はなくなっていった。「未来は明るそうだ」と感じるようになり、それまで感じていなかった課題を感じ取れるようになった。そうした課題を解決するための記事を書くことで、テーマの幅も広がっていった。

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