「Stable Diffusion」で話題のStability AIが、テキスト生成言語モデルを公開:商用でも利用可能
Stability AIは、テキストやコードを生成できる、オープンソースの言語モデル「StableLM」を公開した。「CC BY-SA-4.0」ライセンスに基づき、研究だけでなく、商用目的でも利用できる。
Stability AIは2023年4月19日、テキストやコードを生成できる、オープンソースの言語モデル「StableLM」を公開した。Stability AIのGitHubリポジトリに公開されており、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「CC BY-SA-4.0」で利用できる。
他の大規模言語モデル用に調整したものも公開
StableLMは、Stability AIが非営利の研究ハブであるEleutherAIと共同でオープンソース化した初期の言語モデルを基盤としている。この言語モデルは「GPT-J」や「GPT-NeoX」「Pythiasuite」を含んでいる。Stability AIによると「最近のオープンソース言語モデルの多くは、これらの取り組みを基に開発されている」という。
StableLMは、「The Pile」を基に構築した新しい実験用データセットで学習しており、データ規模はThe Pileの3倍に当たるという。コンテンツ量は1.5兆トークン。他の大規模言語モデル(「Alpaca」「GPT4All」「Dolly」「ShareGPT」「HH」)用に調整したモデルも提供する。なお、このモデルは「CC BY-NC-SA 4.0」で公開されるため、研究用としてのみ使用可能だ。
Stability AIは「言語モデルはデジタル経済のバックボーンを形成するものであり、その設計に対して誰もが意見を述べられるようにしたい。StableLMは、透明性が高く、アクセスしやすく、支持されるAI技術へのわれわれのコミットメントを示すため、オープンソースを採用した」と述べている。
現在はα版として30億パラメーターと70億パラメーターのモデルを利用できる。「今後は150億〜650億パラメーターのモデルも用意する」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Microsoft、「ChatGPT」がセキュリティ担当者を支援する「Microsoft Security Copilot」を発表
Microsoftは、「ChatGPT」を活用してセキュリティ担当者を支援する「Microsoft Security Copilot」を発表した。 - AWSとNVIDIA、生成系AI分野で協業 NVIDIA H100 GPUを搭載した「EC2 P5インスタンス」を発表
AWSとNVIDIAは、AIインフラ分野での協業を発表した。NVIDIA H100 GPUを搭載した「EC2 P5インスタンス」の提供を始めとするさまざまな取り組みを通じて、大規模言語モデルの学習や生成系AIアプリケーションの開発に最適化した、拡張性の高いAIインフラの提供を目指すとしている。 - 【クイズ】「文章や絵、音楽、動画など、さまざまなデータを機械生成可能にするAI技術」とは? 他
最新IT動向のキャッチアップはキーワードから。専門用語で煙に巻かれないIT人材になるための、毎日ひとことキーワード解説。用語の意味から隠されたIT用語が何なのか当ててみよう。