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“真のオープンソースMongoDB”を掲げる「FerretDB 1.0」が公開MongoDBのクエリをSQLに変換、PostgreSQLで実行

FerretDBは「真のオープンソースMongoDB」を掲げる「FerretDB 1.0」の一般提供を開始した。

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 FerretDBは2023年4月11日(米国時間)、「FerretDB 1.0」の一般提供を開始したと発表した。

 FerretDBは、PostgreSQLをデータベースエンジンとして利用するMongoDB代替のオープンソース実装だ。MongoDBのクエリをSQLに変換するステートレスプロキシとして機能し、PostgreSQL上で、MongoDBのワークロードが実行できる。FerretDBは、MongoDBドライバと互換性があり、「MongoDB 6.0」以上の環境で利用できるとしている。

 Ferret 1.0では、「createidexes」コマンドや「Aggregation Pipeline」の機能拡張、サーバモニタリング用コマンドが追加されている。

なぜ「真のオープンソースMongoDB」とうたっているのか

 FerretDBが誕生した背景に、MongoDBのライセンス問題がある。2018年、MongoDBはライセンスを「Affero General Public License(AGPL)」から、「Server Side Publice License(SSPL)」に変更した。

  SSPLは、MongoDBがAGPLをベースに作成したライセンスだ。クラウドベンダーによるMongoDBのマネージドサービスなど、MongoDBやその改変コードをサービスとして提供する場合、管理ソフトウェアやAPIを含め、ソースコードを無償で公開しなければならないという条項が追加されている。この条項に従えないサービス提供者は、商用ライセンスを購入することが求められる。

 Open Source Initiative(OSI)は、OSIが定めるオープンソースの定義(Open Source Definition〈OSD〉)に、SSPLが適合しないとして、このライセンスを認めなかった。また主要LinuxディストリビューションがMongoDBの配布を中止している。

 FerretDBコミュニティーは、MongoDBユーザーの多くが使いやすいオープンソースのドキュメント指向データベースを求めているとし、Apache 2.0ライセンスのもとで同ソフトウェアを開発してきた。

 FerretDBは、Tigris DataやSAPと提携し、「MongoDB Atlas」の代替となるフルマネージドリューションの提供や、「SAP HANA」との互換性強化を目指していく方針だ。

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