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「専門家が多いほどセキュアになる」は間違い ガートナーが「セキュリティで陥る4つの先入観」を解説:ポイントは「最小の労力で最大の効果を」
ガートナージャパンは、セキュリティに関して払拭すべき4つの「先入観」と実行すべきアクションを発表した。必要なのは「最小の労力で最大の効果をもたらすというマインドセットだ」としている。
ガートナージャパンは2023年7月26日、セキュリティに関して払拭(ふっしょく)すべき「4つの先入観」と実行すべきアクションを発表した。同社はセキュリティは企業にとって重要な取り組みだが「労力に見合った効果が得られていないケースがある」と指摘している。
陥りがちな4つの先入観
Gartnerのジェイ・ハイザー氏(バイスプレジデントアナリスト)は「セキュリティのリーダーに必要なのは、先入観に紛らわせられず、最小の労力で最大の効果をもたらすというマインドセットだ。ROI(投資利益率)に基づく戦略的なアプローチを取ることで、セキュリティは真の価値を発揮する」と述べている。
ガートナージャパンでは、労力に見合う効果を得るために注意したい「4つの先入観」を挙げている。
リスク分析の回数を増やせば、それだけセキュアになる?
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