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ポスト量子時代における量子耐性PKIビジネス、2025年が分岐点となる理由 ABI Research予測:量子耐性PKIの普及、ベンダー戦略などの変革期
ABI Researchの予測によれば、2030年までに量子耐性PKI(公開鍵基盤)の市場浸透率は6%に達する見込みだ。2025年はベンダーがポスト量子対応を本格的に始める重要な年になるという。
調査会社のABI Researchは、2025年1月16日(米国時間)、ポスト量子デジタルトラストにとって2025年が大きな飛躍の年となるという予測を発表した。それによると、ポスト量子コンピューティングのブレークスルーと量子耐性のあるデジタルトラストへの移行は、公開鍵基盤(PKI)業界に大きな変革をもたらしつつあるという。同社の予測では、2030年までに市場全体で量子耐性PKIの浸透率が6%に達する見込みだ。
同社は予測について下記のように説明している。
2025年、ベンダーがポスト量子PKIに着手し始める その要因は?
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