生成AIで強化された企業向け「Bingチャット」登場、個人向けを含めてBingチャットの社内利用を制御するには:企業ユーザーに贈るWindows 11への乗り換え案内(19)
MicrosoftはMicrosoft 365サブスクリプションにおいて、商用データ保護付きの「Bingチャット」である「Bingチャットエンタープライズ(プレビュー)」を既定で有効化し、プレビュー版の提供対象を広げました。
ビジネス向けにカスタマイズされた「Bingチャットエンタープライズ」
Microsoftは「GPT-4」ベースの生成AIで強化された「Bingチャット」を、「Bingサイト」と「Microsoft Edge」のサイドバー(「b」アイコンのクリックで表示)に組み込んで提供しています。
「Bingチャット」をコンシューマー(一般)ユーザー向けとするなら、「Bingチャットエンタープライズ」は企業向けです。Bingチャットと同じ技術をベースとしていますが、GPT-4そのものではなく、ビジネス向けにカスタマイズされた機能を提供します。
- Bingチャット(Microsoft Edge)
- Bingチャットエンタープライズ(プレビュー)(Microsoft Edge)
Bingチャットエンタープライズは、「Microsoft 365」のE3、E5、Business Standard、Business Premiumのサブスクリプションライセンスを持つユーザー向けに追加費用なし(無料)で提供されます。2023年7月18日(米国時間)にプレビュー提供が開始され(既定で無効)、2023年8月17日(米国時間)にMicrosoft 365サブスクリプションのテナントで既定で有効化されました。
一般提供の時期は明らかにされていません。対象ユーザーの資格情報(Microsoft Entra IDアカウント、旧称Azure ADアカウント)でMicrosoft Edgeにサインインしている場合、Microsoft EdgeでBingサイトにアクセスするか、Microsoft Edgeのサイドバーの上にある「b(検出)」アイコンをクリックすると、通常版のBingチャットではなく、Bingチャットエンタープライズにアクセスできるようになります(画面1)。
画面1 Microsoft 365の対象サブスクリプションでは、Bingチャットエンタープライズが既定で有効化され、Bingサイトにアクセスするのと同じ方法でBingチャットエンタープライズにアクセスできるようになる
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