ラッピングの切れ端から、サンタクロースの正体を知った:Go AbekawaのGo Global!〜Jon Kiefer Yap(前)(1/3 ページ)
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はソフトウェアエンジニアのJon Kiefer Yap(ジョン・ヤップ・キーファー)さんにお話を伺う。両親の影響で子どものころから違和感なく勉強に打ち込んできたヤップさんが、日本の大学の交換留学生に応募した理由とは。
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はソフトウェアエンジニアのJon Kiefer Yap(ジョン・ヤップ・キーファー)さんにお話を伺った。算数やパズルといった問題解決が好きなフィリピンの少年は自然とエンジニアへの道を志す。そんなヤップさんの最初の仕事は大学のシステム開発だった?
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
お絵かきと算数、そしてものづくりが好きだった
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) ご出身はフィリピンですね。
Jon Kiefer Yap(ジョン・ヤップ・キーファー、以降ヤップさん) はい。マニラのケソン州です。フィリピンサイエンス高校やフィリピン大学があります。
阿部川 いわゆる文教地区なんでしょうね。ヤップさんのご両親も教育関係ですか。
ヤップさん はい。幼いころから両親には「勉強は大切だ」と教えられて育ちました。
阿部川 小さいころのヤップさんはどんな子どもだったんでしょう。
ヤップさん 子どものころは、静かで内向的な性格でした。お絵描きと算数、ものづくりが好きだったのでレゴで遊んでいました。ポケモンやドラえもんなどのキャラクターの絵もよく描いていましたね。もちろん外で遊ぶのも好きで友達とよく鬼ごっこをしていました。
Go Globalで感じるのは日本の漫画、アニメの強さです。世代によってキャラクターは違いますが、日本に興味を持つきっかけとして強過ぎますよね。
他には「隠された問題を解くこと」が好きでしたね。8歳ぐらいのときまではサンタクロースを信じていて。僕の家では、サンタクロースがプレゼントを家のどこかに隠して自分で探すことが恒例になっていました。ただ、そのクリスマスの前日、ごみ箱にラッピングの切れ端が捨てられているのを見つけて、「あ、サンタクロースは、実は父と母だった」と気付いてしまいました。
阿部川 なるほど、断片的な情報から察することが得意だったのですね。しかし、信じた人にしかサンタクロースは来ませんのでそれは残念でした(笑)。算数というお話が出ましたが、学校の教科としても算数が得意だったのですか。
ヤップさん 算数と理科が得意でした。
阿部川 思いっ切り理系ですね。PCはどうでしょうか。何歳ぐらいのときにPCを初めて触ったか覚えていますか。
ヤップさん 8歳か9歳くらいでしね。OSは「Windows 2000」でした。モニターが大きくて、キーボードはカタカタと大きな音が出るものでした。それは学校のPCだったのですが、その数年後に両親がPCを買ってくれました。
阿部川 当時、家にPCがあるのはフィリピンでは普通のことだったのですか?
ヤップさん いえ、ちょっと珍しかったです。あのころは、PCやインターネットがまだ普及し始めたころでしたから。
阿部川 大変ぜいたくだったと。お父さまとお母さまに感謝ですね。そのPCを使って、どんなことをしましたか。やっぱりゲームですかね。
ヤップさん ゲームもやりましたよ。ピンボールのゲームが印象に残っています。それ以外にも「Microsoft Office」で文書を作ったり、スライドを作成したりしていました。
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