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コード生成だけじゃない、GitHub Copilotを活用する10のユースケースプルリクエストの概要やコミットメッセージの生成も可能

コード生成機能を提供することで広く知られているGitHub Copilotを、コード生成以外にどのような用途で活用できるか、10のユースケースをGitHubが紹介した。

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 GitHubは2024年1月22日(米国時間)、同社の公式ブログで「GitHub Copilot」をコード生成以外に活用するユースケースを10個紹介した。

1.GitHub Copilot Chatからターミナルコマンドを実行する

 「Visual Studio Code」(以下、VS Code)で作業しているときに特定のコマンドの実行方法を忘れた場合は、「GitHub Copilot Chat」を活用できる。VS Codeの「@terminal」エージェントを使用すると、特定のコマンドの実行方法をGitHub Copilotに問い合わせることができる。応答が生成されたら、「ターミナルに挿入」ボタンをクリックして、提案されたコマンドを実行できる。


(提供:GitHub)

 VS Codeの@terminalエージェントには統合シェルターミナルに関するコンテキストも含まれているため、これも役立てることができる。

2.プルリクエストの概要を書く

 大量のファイルと何百もの変更を伴う大規模なプルリクエストを作成する際、実装または変更した細かい詳細を全て思い出すのが難しい場合がある。その際、プルリクエストに統合されたGitHub Copilotの助けを借りて、ファイルに加えた変更の詳細なプルリクエストの概要を生成できる。

 「Summary」ボタンをクリックするだけで、加えた全ての変更についての詳細な説明が、変更されたファイルへのリンクとともに表示される。あとは必要に応じて修正するだけだ。

 プルリクエストサマリーを使用するには、次期の「Copilot Enterprise」プラン(「GitHub Enterprise Cloud」に加入)が必要だ。

3.コミットメッセージを生成する

 GitHub Copilotを使用すると、IDEで直接コミットメッセージを生成できる。ソース管理ボタンをクリックすると、メッセージ入力ボックスが光る。これをクリックすると、コミットメッセージが自動的に生成される。

4.CLIのGitHub Copilotを使用してターミナルでヘルプを表示する

 CLIでGitHub Copilotを使ってターミナルコマンドのヘルプを確認することができる。一般的なシェルコマンド、Gitコマンドおよび「gh cli」コマンド使用の際に役立つGitHub CLIの拡張機能の一つだ。


(提供:GitHub)

 CLIのGitHub Copilotは、コマンドを思い出させたり、新しいコマンドを教えたり、オンラインで見つけたランダムなコマンドを説明したりするのに役立つ。

5.GitHub.com上のリポジトリと対話する

 新しいリポジトリを見て、READMEはあるものの何が起こっているのか分からない場合は、「GitHub.com」でGitHub Copilot Chatからリポジトリについての説明を受けられるようになった。リポジトリの右上にあるCopilotアイコンをクリックして、そのリポジトリについて知りたいことを質問すれば利用できる。


(提供:GitHub)

 GitHub.comでは、Copilotの一般的なソフトウェア関連の質問、プロジェクトのコンテキストに関する質問、特定のファイルに関する質問、またはファイル内の指定されたコード行に関する質問ができる。

6.コードをインラインで修正する

 コメントで提案を求めるだけでなく、インラインでコーディングの助けを得られる。修正したいコードをハイライト表示して右クリックし、「Fix using Copilot」を選択する。その後、Copilotがコードの修正案を提供する。これは、現在のファイルで時々必要になる細かい修正に適している。

7.1000件以上のGitHubイシューを一括クローズする

 GitHubでは、あるリポジトリに送信された1600件を超える無効なGitHubイシューをクローズしなければならないことがあった。その際、1600以上の問題を全て自動的に解決するカスタム「GitHub Action」を作成し、GitHub Copilotでソリューションを実装した。

 GitHub Copilot Chatは、GitHub Actionの作成に役立つ。また、「Octokit」を活用してクローズする必要がある全ての問題を取得することにより、closeIssue()関数を迅速に実装するのにも役立った。

8.コードのドキュメントを生成する

 文書作成に少し手助けが必要な場合にもGitHub Copilotを活用できる。

 言語に関係なく、「Python」の場合は「Docstring」、「JavaScript」の場合は「JSDoc」、「Java」の場合は「Javadoc」など、言語固有の形式に従ってドキュメントを生成できる。

9.ターミナルのエラー メッセージに関するヘルプを表示する

 IDEでGitHub Copilotを使用すると、ターミナルでエラーメッセージに関するヘルプを直接取得できるようになる。エラーメッセージを強調表示して右クリックし、「Explain with Copilot」を選択すると、GitHub Copilotはエラーの説明と提案可能な修正内容を提示する。

 また、ブラウザコンソールからエラーメッセージをCopilot Chatに取り込んで、「/explain」スラッシュコマンドを使用してそれらのメッセージを説明することもできる。

10.GitHub Actionsワークフローをデバッグする

 「Slidev」を使用して作成したスライドを「GitHub Pages」にデプロイするときに問題が発生した際はGitHub Copilot Chatに頼ることができる。

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