「個人向けCopilot」と「企業向けCopilot」の見分け方:企業ユーザーに贈るWindows 11への乗り換え案内(30)
Microsoftは、Web用AIチャット機能「Microsoft Copilot」の一般提供を開始しました。これまでは「Bing Chat」や「Bing Chat Enterprise」でプレビュー提供されていましたが、一般提供に合わせて両方が“Copilot”に統一されました。他の機能やサービスも「Copilot」ブランドに統合されているので、まだ混乱している人も多いと思います。
かつて「Bing Chat」と呼ばれていたWeb用AI機能が「Copilot」として一般提供開始
これまで「Bing Chat(Bingチャット)」や「Bing Chat Enterprise(Bingチャットエンタープライズ)」と呼ばれていたWeb用AI(人工知能)チャット機能がパブリックプレビューを終え、2023年12月1日(米国時間)に「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)として一般提供が開始されました(画面1)。
同時に、それまで「Windows Copilot」と呼ばれていた「Windows 11」のプレビュー機能は「Copilot in Windows」に、2023年11月1日(米国時間)に一般提供が開始された「Microsoft 365 Copilot」は「Copilot for Microsoft 365」に名称が変更されました。
この一連の名称変更や一般提供開始、プレビューの混在は、利用者だけでなく、提供する側にも少し混乱を生んでいます。例えば、日本マイクロソフトの以下の発表では、Copilot in Windowsを含めて正式提供開始のように案内されていますが、Copilot in WindowsはWindows 11でも、「Windows 10」でもまだプレビュー段階にあり、利用できるユーザーは一部に限られています。
- Microsoft Copilot(現 Bing Chat、Copilot in Windows)を12月1日より正式提供開始。個人のお客様向け機能の紹介(日本マイクロソフト:Japan News Center)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Windows 11一般提供開始、企業での導入/展開時に注意すべきポイントは?
MicrosoftはWindowsデスクトップOSの最新バージョンである「Windows 11」を正式にリリースし、Windows 11対応ハードウェアを搭載したWindows 10デバイスに対して、無料アップグレードの段階的なロールアウトを開始しました。 - Windows 11登場! 11で変わること、思ったほど変わらないこと
新しいWindows OS「Windows 11」の正式出荷が2021年10月5日に開始された。Windows 10からの無償アップグレードが可能であるため、どのような新機能が実装されたのか気になる人も多いのではないだろうか。そこで、本稿ではWindows 11の新機能、削除された機能などを簡単にまとめてみた。 - 買って、試して分かったWindows 365(契約・セットアップ編)
Microsoftからクラウド上でWindows 10が動く「クラウドPC」の利用可能なサブスクリプションサービス「Windows 365」の提供が開始された。早速、サブスクリプションを契約し、クラウドPCの設定を行ってみた。契約からセットアップまでで見えてきた便利な点、不便な点などをまとめてみた。 - いよいよ完全終了へ。Internet Explorer(IE)サポート終了スケジュール
長らくWindows OSに標準装備されてきたInternet Explorer(IE)。その「寿命」は各種サポートの終了時期に左右される。Windows OSごとにIEのサポート終了時期を分かりやすく図示しつつ、見えてきた「終わり」について解説する。