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過半数のベンダーが10%を超える成長 ITRが国内のローコード/ノーコード開発市場を予測クラウドサービス型は今後も拡大見込み

ITRは、国内のローコード/ノーコード開発市場規模の推移と予測を発表した。同社は同市場のCAGR(2022〜2027年度)を14.0%、2025年度には市場規模が1000億円を超えるとみている。

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 アイ・ティ・アール(ITR)は2024年2月13日、国内のローコード/ノーコード開発市場規模の推移と予測を発表した。2022年度の売上金額は、対2021年度比16.0%増の709億4000万円。市場を構成するベンダーのほとんどが売上金額を伸ばし、6割超のベンダーが10%を超える伸びを示した。

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2022〜2027年度の国内ローコード/ノーコード開発市場規模予測(提供:ITR

クラウドサービス型は今後も導入が加速

 ローコード/ノーコード開発プラットフォームは、自社データの活用を促進し、ビジネスを活性化させる業務アプリケーションを迅速に開発するためのツールとして認知度が向上している。ITRは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務改革の推進に伴って、今後も導入が拡大する」と予測している。こうした背景もあり、同社は2022〜2027年度のCAGRを14.0%とみており、2025年度には1000億円の大台に乗せ、2027年度には1400億円に迫る見込みだ。

 提供形態別で見るとパッケージについては大企業を中心に導入に「一巡感」が見え始めている。クラウドサービスへの移行も進んでいることから、ITRは「今後の大幅な市場の拡大は期待できない」としている。これに対してクラウドサービスは、一部ベンダーの広告戦略によって認知が拡大しており、「中堅中小企業を中心に未導入企業での導入が期待できる」という。

 ITRのプリンシパル・アナリストを務める甲元宏明氏は、「多くの国内企業がDXに注力するようになり、アプリケーション開発の迅速性や柔軟性を重視する企業が増えている。SIer(システムインテグレーター)に依存する開発では十分な迅速性や柔軟性の確保が困難なため、高スキルのエンジニアを必要としないローコード/ノーコード開発プラットフォームに対する期待が高まっており、国内企業での導入や活用が拡大している。中でもクラウドサービス型は、今後も大きな成長が期待できる」と述べている。

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