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セル結合を回避しながら表の見た目も確保するなど、「構造化Excelテク」12本まとめ:人気連載まとめ読み! @IT eBook(116)
人気過去連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。第116弾では、Microsoft Excelで表を作成する際に、データを自動処理したり、流用したりできるように、表を構造化する方法を取り上げる。既に作成済みの表を構造化するテクニックも解説する。
「Microsoft Excel(エクセル)」で表を作成する際、ついつい見栄えを優先して、セルを結合したり、セル内に単位などを直接入力したりしていないだろうか。単に閲覧するだけの「表」を作るなら、問題ないだろう。しかし、データとして活用する場合には、機械処理する際の障害となるなど不都合な点もある。
総務省統計局が公開した各府省が政府統計の総合窓口(e-Stat)に掲載する統計表の表記方法の統一ルール「統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定」では、こうした機械処理に向かないExcelの表を作成しないことを推奨しており、ガイドラインを示している。
この統一ルールは本来、e-Statで統計表を公開する各府省向けのものだ。しかし、一般企業などにおいても参考にすべき点が多い。そこで、Tech TIPSの中で「構造化Excelテク」として、この統一ルールの中から幾つかのルールを紹介し、どのように作表すべきなのか、また既に作られたものを機械処理に向いた表に変換する方法を紹介している。今回のeBook Vol.116では、それらのテクニックをまとめてeBookとした。ぜひ、Excelの作表テクニックとして参考にしてもらいたい。
本書に収めている構造化Excelテク
- セルの結合を使わずに複数セルの中央に文字列を表示する
- 複数のデータが含まれたセルを1セル1データに分割する
- 印刷を考慮して複数に分けた表を1つにまとめて集計可能にする
- 見やすさのために挿入された空白行/空白列を削除して詰める
- 数式を含む表を数値としてコピーする際にセルの書式設定も反映する
- 整形のために挿入されたセル内の余計な空白や改行を削除する
- 目視前提で省略された項目名を補完して、表を構造化データにする
- 表内にある環境依存文字をチェックして文字化けやデータの欠落を防ぐ
- 年と年度、西暦と和暦といった「年」に関するもろもろを解決する
- 外部から取り込んだデータの不要なタブや改行などをまるっと削除する
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