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「カンバン」の原則をソフトウェア開発で実践するには:リーン、スクラム、カンバンは競合するものではない
カンバンは製造業でその概念が確立され、その後、「リーン」や「スクラム」などの方法論とともにソフトウェア開発チームによって採用された。カンバンの原則をソフトウェア開発で実践する方法を解説する。
「カンバン」はソフトウェア開発で確立された概念ではないが、今日では多くの開発チームが採用する方法論になっている。
カンバンとは、ジャストインタイムという考え方に重点を置いてプロセスの効率を上げることを目的に製造業で生まれた概念であり、大量の在庫を管理するコストの削減や品質の向上を図るものだ。
アジャイルソフトウェア開発の基礎となっているのが、カンバンと同じ考え方だ。
2001年に「アジャイルソフトウェア開発宣言」と12カ条の原則が公開されたとき、ソフトウェア開発チームはこれを利用して、ウオーターフォールモデルのような柔軟性に欠け、時間のかかる方法論だけでなく、アジャイルの反復可能なソフトウェア開発手法(「スクラム」や「リーン」のようなソフトウェア開発)を目的に合わせて採用するようになった。反復可能なソフトウェア開発手法により、開発を少しずつ進めることで、外的環境の変化を開発の優先順位に組み込むのに必要な柔軟性が確保される。
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