連載
「競プロの神」と「Rubyの神」が考える、生成AI時代のエンジニアとプログラミング言語:Rubyは競技プログラマーを歓迎します(1/3 ページ)
プログラミングが上達するコツは? AI時代に必要なプログラミング言語は?――2人のIT神が出会い、語り合い、共感し合った。
2024年春、「競プロの神」と「Rubyの神」がホンネで語り合った。
競プロの神は、日本最大の競技プログラミング(競プロ)サイト「AtCoder」を率いるchokudaiこと高橋直大(たかはし なおひろ)さん。Rubyの神は言うまでもなく、Rubyの開発者である、Matzことまつもとゆきひろさんだ。
神々が対面したのは、学生エンジニアのキャリアや就職活動(就活)を支援する「サポーターズ」が、エンジニアを目指す学生のために開いているオンラインカンファレンス「技育祭2024春」のプログラム「競プロの神とRubyの神のエンジニア対談〜神々の一問一答〜」。
最初は“神”の呼称に困惑していた2人だが、chokudaiさんは「競技プログラミングサイトで一番はやっているのはAtCoder。僕はそこでユーザーをBANする権限を持っているので神じゃん、と思いました」と納得。まつもとさんは「僕は、Rubyコミュニティーから誰かをBANする権限は持っていません」と笑う。
競プロは「パズルの楽しさを最小限にまとめたもの」
プログラムは神から神への質問形式で進められた。
「競プロの魅力は?」とのまつもとさんの問い掛けに、chokudaiさんは真っ先に「パズル的な要素」を挙げた。
「パズルの楽しさを最小限にまとめたのが競技プログラミングです。問題を解くタイプの競技プログラミングは、『解けた!』という体感と、レスポンスの速さが魅力です」(chokudaiさん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Rubyの父 まつもとゆきひろが就活生に贈る「失敗から学んだ7つの“格言”」
「名前重要」「塞翁が馬」「推測するな計測せよ」――若きエンジニアたちにまつもとさんが贈る教訓は、実用的で暖かい。