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生成AI、Googleの利用が急増開発分野での利用がけん引

よく利用されるモデルはGoogle、OpenAI、Meta、IBM。

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 APIマネジメントプラットフォームを提供しているKongは2025年8月28日、調査レポート「エンタープライズにおける生成AIの今後の動向」(日本語版)を発表した。

 72%の企業が今後1年間で生成AI(大規模言語モデル、LLM)への投資を拡大すると回答。うち約40%は25万ドル(8月28日時点で約3700万円)以上を投資すると分かったという。一方、44%が「ガバナンスとセキュリティ」を「LLM導入最大の障壁」として挙げ、次いで「コストと予算制約」(24%)、「既存システムとの統合」(14%)が続いた。

 なお、2024年の調査で最も利用されていたモデルはOpenAI(27%)、次いでGoogle Gemini(17%)だったが、2025年第1四半期にはGoogleの利用が急増。「過去90日間で69%がGoogleのモデルを使用した」と回答したという。同社はこの背景として、「コーディング、ドキュメント作成、APIテスト、開発ワークフローの加速」など、開発領域での生成AI活用の浸透を指摘している。なお、OpenAIモデルは同期間で55%、Metaは38%、IBMは26%だった。

新興LLM「DeepSeek」も80%が「利用している、または利用を検討する」

 外国からの影響が懸念されている新興LLM「DeepSeek」については、80%が「利用している、または利用を検討する」と回答。利用していない層は、68%が「プライバシーへの懸念」を、46%が「社内規定による利用禁止」を挙げた。

 その他、主要ユースケースは「AI搭載チャットボット」(27%)、「コード生成・開発者の生産性向上」(26%)が上位に。利用プラットフォームはAzure AI(45%)、OpenAI(41%)、Google Vertex AI(35%)が目立つ結果となった。短期間で勢力図が移り変わる生成AI分野。継続的なウォッチが欠かせない。

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