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Microsoft 365、Azureの“ネットなし版”で何ができる 「Sovereign Private Cloud」の狙い大規模ローカルAI推論もソブリン可能

Microsoftは、「Microsoft Sovereign Cloud」にクラウドから切断された環境でも稼働できる「Sovereign Private Cloud」の機能拡張を発表した。データ主権要件が厳しい環境でもクラウドと同等の運用を可能にするという。

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 Microsoftは2026年2月24日(米国時間)、データ主権を確保するクラウドサービス「Microsoft Sovereign Cloud」に、切断環境でも運用可能な「Sovereign Private Cloud」を追加した。クラウド接続がない環境でもインフラや生産性ツール、大規模AI(人工知能)推論の運用を可能にするという。

3つの構成要素

 Sovereign Private Cloudは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「Azure Local」(旧「Azure Stack HCI」)、プライベートクラウド向けオフィススイート「Microsoft 365 Local」、ローカルAI推論ソリューション「Foundry Local」を組み合わせ、クラウド接続や断続的接続、切断のいずれの状態でも一貫した運用を可能にするものだ。

Azure Local切断運用(一般提供)

 クラウド接続なしで「Microsoft Azure」のガバナンスとポリシー制御を維持しながら、ミッションクリティカルなインフラを運用できる。主権要件のある環境、機密環境、隔離環境向けに継続性を最適化する。

Microsoft 365 Local切断運用(一般提供)

 少なくとも2035年までサポートされる「Exchange Server」「SharePoint Server」「Skype for Business Server」を、顧客のソブリン運用境界内のAzure Local上でローカル実行できる。クラウドから切断されていても業務アプリケーションを継続利用できる。

Foundry Localの大規模AIモデル対応(限定提供)

 切断されたソブリン環境で大規模なマルチモーダルAIモデルを運用できる。NVIDIAなどのGPUを活用し、厳格なソブリン境界内でローカルAI推論環境を構築する。


Microsoft Sovereign Private Cloudの全体構成図。クラウド接続/非接続の両環境に対応する(提供:Microsoft

 Azure Local切断運用とMicrosoft 365 Local切断運用は提供が開始されている。Foundry Localの大規模モデルは要件を満たす顧客に限定提供されている。

Sovereign Private Cloudの狙い

 Microsoftは、「Sovereign Private Cloudは、外部接続のない環境でも安全でコンプライアンスに準拠した運用を可能にする」とした上で、独立した環境は万能ではないとの認識も示している。ミッションやリスク、規制に基づいて、接続型、ハイブリッド型、非接続型のモードを組み合わせて運用する顧客には、接続可能な環境では柔軟性を維持しながら、独立したシナリオで厳格な主権要件を満たすことを支援する。

 組織はワークロードの実行場所と環境の管理方法を選択でき、接続型と非接続型の両方の展開でガバナンスと運用方法を標準化できるという。

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