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生成AI“8割導入”時代に「ITインフラ」が追い付いていない 他社は何を見直している?76%が18カ月以内にITインフラ刷新を計画

AIの導入が進む中、それを支えるITインフラの整備も重要になっている。企業はITインフラをどのように見直そうとしているのか。A10ネットワークスの調査を基に整理する。

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 A10ネットワークスは2026年5月7日、「2025年版AIインフラの現状レポート」の日本語版を公開した。同レポートは、医療や金融、製造、教育、テクノロジーなどの業種で働くIT担当者を対象に実施した、グローバル調査を基にまとめたものだ。

 調査によると、76%の組織が大規模言語モデル(LLM)やチャットボットなどの生成AIを導入していた。機械学習などのAIについて、33%は本番環境で運用しており、45%はパイロット(試験導入)プロジェクトに取り組んでいた。

進むAI活用に追い付かない「ITインフラ」 どう見直す?

 AI導入が進む一方で、それを支えるITインフラには課題も残る。今後18カ月以内に、AIワークロード向けにITインフラの一部を最新化またはアップグレードするとの回答は79%に上った。このうち21ポイントは、既に取り組みを進めているか、今後6カ月以内に実施すると回答した。企業は現在のITインフラをどう評価し、今後どのような見直しを進めようとしているのか。

 現在のITインフラに対して、将来のAIワークロードを支えるのに「十分以上だ」と回答したのは13%にとどまり、54%は「現在のAIニーズは満たせるものの、将来のために強化が必要だ」と答えた。ITインフラの主な課題としては「セキュリティの制約」(49%)がトップとなった。「柔軟性が低いか、新しいAIシステムとの連携が難しいレガシーシステム」(39%)、「スケーラビリティの制限」(38%)が続いた。

 AIワークロードのパフォーマンスを損ねる最大のボトルネックとして、33%は「計算能力の制限」を挙げた。AIワークロード向けに、オートスケーリング(負荷に応じてコンピューティングリソースを自動的に増減させる仕組み)を実装済みの組織は19%にとどまった。

AI時代のITインフラには「セキュリティ」が重要に

 ITインフラの最新化を優先する領域としては、AI特有の脅威やデータ漏えいから保護するAIファイアウォールを含む「セキュリティインフラ」が60%でトップだった。サーバなどの「コンピューティングインフラ」(50%)、「データストレージおよび管理システム」(41%)が続いた。AI向けITインフラで重要な製品/技術としては、AI向けAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を保護する「APIセキュリティ」を40%が挙げた。AIファイアウォールは28%だった。

 最新化における最大の障壁として、30%が「予算の制約や新しいITインフラの導入コスト」を挙げた。「新しいテクノロジーの実装や管理ができる人材の不足」(18%)や「どの製品/技術が自社に適しているかが分からないこと」(17%)が続いた。

 セキュリティやプライバシーのリスクへの対策としては、56%が「AIの安全な利用方法や潜在的なリスクについて、従業員やユーザーを教育する」を挙げた。55%は「AIで利用するデータやAIモデルに対して、厳格なデータガバナンスとアクセス制御を導入する」と回答した。

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